#933 『いけばなの音』(22/6/5 放送)

京都府 京都市 中京区

6世紀、仏教が日本に伝来すると 仏に花を供える風習(仏前供花)が一般化していきました。そうした中、寛正3年(1462)には 六角堂の僧侶・池坊専慶が武士に招かれて花を挿した事が京都の人々の間で評判となりました。その専慶の花が、仏前供花や神の依代といった従来の枠を超えるものであり、それが日本独自の文化「いけばな」の成立といわれております。池坊専応によって確立された理念は虫食い葉・先枯れの葉・枯枝までも、みずみずしい若葉や色鮮やかな花と同じ草木の命の姿ととらえ、美を見出すことが池坊の花をいける心であると言われ花をいける技とともに今に伝えられています。

#933

■ DIRECTOR'S COMMENT

今回はいけばなの「池坊」さんにご協力頂きました。仏前に供える花を、室町時代に京都・六角堂の住職だった池坊専慶さんらが、今のいけばなに近い形に発展させたことから、六角堂は”いけばな発祥の地”とされています。撮影を始める前は、その伝統と格式からお堅いイメージがあり緊張していたのですが、今回いけて下さった土屋先生をはじめ、池坊の方は皆さんとても気さくかつ親切で、楽しく撮影させて頂きました。これまで「いけばなは、切った枝や花をバランス良く並べればいい」のだと思っていたのですが先生から「一本一本の枝や草には明確な役割があり、全て計算しつくされている」ことを教えて頂いたのが非常に興味深かったです。いけばなは女性が学んでいるイメージが強いと思いますが、「様々な植物を組み合わせて自然の美しさを表現する」作業は、プラモデルやジオラマを作る作業に似ていて、男性の方がハマりやすいのではないかと思いました。(鈴木和宣)

■ ACCESS

JR「京都駅」から「六角堂」まで車で約10分

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