#934 『シブイロカヤキリ』(22/6/12 放送)

大阪府 枚方市

河川敷から住宅地まで広く生息するキリギリス科の仲間。後脚が短く、ややずんぐりとした体形をしています。鳴き声はしゃがれ声でやや低めで 高い音と低い音が同時に聴こえるような感じがするという。顔が黒ずむのは他の種にはない特徴で 夏に生まれた幼虫は秋に羽化をすると、成虫の状態で越冬し、翌年の春に繁殖をします。同じく成虫で冬を越すクビキリギスは冬でも暖かい日には出て来ることがあるのですが、シブイロカヤキリは春まで目覚めません。

#934

■ DIRECTOR'S COMMENT

ふとした夜の帰り道、「なんだ?変圧器?大丈夫かな、あの電柱の明かり」などと思い上を向いた事はないですか?虫というとリンリン、ギリギリ、ジーッジーッなど、なんとなく生物を想像させる鳴き方をするものが多いですが、一定でジーーーーと鳴く虫がいるとは知りませんでした。シブイロカヤキリは、しかも春の終わりから初夏かけて鳴く虫なので、他の虫が鳴いていないところで鳴き始めます。先日、深夜仕事が続いて体力が落ちていた暑い夜、この放送回を編集していた時の事です。ジッ、ジーーーーーと外から?聞こえる声。「本物の虫か?いや撮影素材か?あれ?耳鳴り?」よくわからなくなり、眠気覚ましの缶コーヒーを買いに外に出たところ、ジーーーーっという音。私は思わず電柱を見上げていました。あれ?どっち??、、、答えは妻の「疲れてるんでしょ、早く寝なさーい」でした。(村上宗義)

■ ACCESS

JR「藤阪駅」から「山田池公園」まで徒歩で約15分

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