#939
『来民渋うちわ』(22/7/24 放送)
熊本県 山鹿市
「来民渋うちわ」は、熊本県山鹿市の来民で作られてきた、柿渋を塗り、作るうちわ。来民は昔、町を上げての一大産業としてうちわ作りが行われていましたが、現在は「栗川商店」のみが伝統を受け継ぐ唯一の工房となりました。来民渋うちわの始まりは、慶長5年(1600年)に四国の丸亀の僧がうちわの製法を伝授したこととされています。豆柿の柿渋を塗ることで、和紙を丈夫にし長持ちさせ、防虫効果の役割も果たします。この町からは、そんな昔ながらの伝統の作業の音が聞こえてきます。
■ DIRECTOR'S COMMENT
今回は、現在来民渋うちわを作ってらっしゃる唯一の工房『栗川商店』さんに撮影のご協力をして頂きました。お店の中は、様々な柄や形、大きさのうちわがありワクワクします。作業は分業制で、工程により職人さんが分かれており、みんな手際よく進めてらっしゃり、手作業ならではの作業の音が響いていました。栗川商店さんでは、オリジナルで名入れや、希望の字なども書いて頂くこともできるので、贈り物にも大変大人気だそうです!(森野好)
■ ACCESS
「熊本空港」から「栗川商店」まで車で約40分
