島根県 大田市
鳴り砂とは、足で摺るように歩いたり、手で擦ると音がなる砂。全国各地にあり、「鳴き砂」とも呼びますが、琴ヶ浜では地元での昔からの呼び方である「鳴り砂」と呼ばれています。琴ヶ浜は全長約2kmにわたり、「国指定天然記念物」「日本の渚100選」にも選ばれ、その音も「日本の音風景100選」に選ばれています。鳴り砂は、海や浜が綺麗であること、砂が乾燥していること、砂の主成分が石英でできていることなど、様々な条件が満たされ砂が鳴るため、少しでも砂が汚れたり雨によって湿ってしまうと音は鳴りません。そんな繊細な鳴り砂は、地元の人々によって綺麗な状態に保たれ、大切に保存されています。
■ DIRECTOR'S COMMENT
今回は「琴ヶ浜の鳴り砂を守る会」の会長のご協力のもと、琴ヶ浜の鳴り砂を撮影をしました。数日島根に滞在していましたので、琴ヶ浜にも3日に渡りちょこちょこと足を運んでいると、雨に濡れて音が鳴らなかったり、晴れの日は澄んだブルーの海を見れたり、海で遊んでいる人がいたり、夕暮れにギターの練習をしている人がいたり・・・様々な琴ヶ浜の姿を見ることができました。会長にも大変ご親身にしていただき、太田市の街のことや琴ヶ浜について、たくさん教えて頂きました。鳴り砂は、いつ行っても当たり前に砂が鳴くものと思われている方も多いかもしれませんが(最初は私もそう思っていました・・・)、全国各地にある「鳴き砂」も、環境的に汚れてしまったりなど、鳴かなくなっている場所も多いそうです。島根は松江や出雲などもホットな観光地ですが、太田市もサンドミュージアムや、世界遺産の石見銀山など魅力いっぱいの街なので、足を運んでみてください!(森野好)
■ ACCESS
「出雲空港」から「琴ヶ浜」まで車で約1時間10分
