#946
『タバンカ祭』(22/9/11 放送)
茨城県 下妻市
タバンカ祭とは全国でもこの大宝八幡宮でしか見られない珍しい火祭り。起源は応安三年(1370年)大宝寺別当坊の賢了院が出火した際に、畳と鍋ぶたを使って火を消し止めたという故事を戯曲化したのが始まりと言われ、以来600年にわたり行なわれてきた伝統の祭りです。拝殿前に備えられた麦わら製の大松明に点火し、勢いよく燃え上がる火を囲んで畳や鍋ぶたを力一杯石畳に叩きつけます。この時に発するバタンバタンという音からタバンカの名が起こったといわれています。この御神火で火を点けた松明を氏子が振り回しながら境内を駆け回る、その火の粉を浴びると火の災いを免れるといわれており、参拝客などが歓声を響かせながら火の粉を浴びます。
■ DIRECTOR'S COMMENT
毎年9月の第一土曜日の夜に行われるタバンカ祭。現場の大宝八幡宮は701年に建てられた関東最古の八幡様なんだそうです。とてつもない歴史と大きな宝という名前・・・なんともパワースポット感が強いな~と思っていたら驚きの逸話がありました。2005年に宝くじ売り場を運営する会社が、販売前の宝くじを大宝八幡宮に持ち込み高額当選を祈願したところ、翌年のジャンボ宝くじで2等1億円が8本も出たんだとか。タバンカ祭りの音より1億円の方が気になってしまう私でした。(千葉朋寛)
■ ACCESS
「関東鉄道常総線 大宝駅」から「大宝八幡宮」まで徒歩3分
