#957 『天龍焼杉』(22/11/27 放送)

静岡県 浜松市

静岡県 天竜川流域で植林された杉を使用。一般的には機械で焼いたものが殆どですが、天龍焼杉は杉板を三角形にして煙突効果を起こし、その内側を焼くことで仕上げていく伝統的な手焼きの工法で作成しています。手間はかかりますが炭化層が厚く固くなる為、機械焼きに比べ剥がれ難くなっています。表面を焦がして炭化させることで、初期の着火性を低くし延焼から建物を守りさらに風雨による木材の腐朽を防ぐ働きもあるといわれています。

#957

■ DIRECTOR'S COMMENT

浜松市の天竜区は江戸時代から杉の植樹が行われ、良質な杉の産地として知られています。杉は加工しやすい分、耐久性がやや低いのですが、表面を焼いて炭化させることでその弱点を克服したのが焼杉です。杉の板を三角形に組んだあと、下側から火をつけて焼くのは昔ながらのやり方。三角形の中を熱くなった空気が上ることで、下から新しい空気が入る「煙突効果」で一気に燃え上がります。職人さんは板の隙間を広げることでその勢いを調整しながら杉の焼き加減を見極め、板を次々と焼き上げていました。新たな魅力を付加された杉板は、少し変わった外壁材として、人気があるそうです。(鈴木和宣)

■ ACCESS

「JR浜松駅」から「焼き場」まで車で約1時間15分

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