#960 『切さんしょ』(22/12/18 放送)

山形県 鶴岡市

11月中旬から12月中旬までわずか1ヶ月のみ山形県鶴岡市の菓子店に並ぶ縁起菓子の「切さんしょ」。砂糖のコクのある甘さと山椒独特の風味は、素朴ながらも風情のある味わいとして、師走にしか味わえない年の瀬の名物として鶴岡で愛されてきました。山椒はその強い芳香から古くから魔除けとして、また一度にたくさんの実をつけることから子孫繁栄につながる縁起物とされてきました。鶴岡では厄除けに鬼門の位置にとげがある山椒の木を植える習慣があることから、山椒が使われている「切山椒」は厄を祓い、新年に良きことあれと願う風物詩となっています。

#960

■ DIRECTOR'S COMMENT

切さんしょは元々、明治の始めに鶴岡の老舗菓子屋の主人が、浅草で求めた菓子をヒントに考案したものが始まりだそうです。この切さんしょは12月17日、市内の七日町にある観音様のお祭り前後にだけ、市内の菓子店がいっせいに売るもので、他の日にこのお菓子を食すことができないという珍しいものです。浅草では切山椒の名で売っている菓子がありますが、ちょっと菓子の感じが違います。放送では味や匂いがお伝えできないのが残念ですが、柔らかな生地と甘みの中に山椒の香りが口に広がるという爽やかな味。食べていると、いつの間にか美味いなーと感じてしまう不思議な味です。鶴岡に行かれた際には是非、信濃屋さんの手作り切さんしょを食べてみてください。昔から続く素朴な味にはまる人もいると思います。(村上宗義)

■ ACCESS

「山形駅」から「鶴岡駅」まで車で約1時間30分

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