#968
『河北せりの収穫』(23/2/19 放送)
宮城県 石巻市
北上山地に囲まれた石巻市の旧河北町では、古くから山の湧き水を使って、せりを栽培しており、地域の名前をとって「河北せり」と呼ばれています。長い茎と鮮度のよさが特徴で「河北せり」は、せり鍋のほか、正月の雑煮などに使われるため、寒さが厳しくなる年末から年明けにかけて需要が高まります。栽培は生産地内の水深を30cm以上確保できるせり専用田で伏流水を利用して栽培されています。
■ DIRECTOR'S COMMENT
河北せりは江戸時代には作られていたそうで、シャキシャキした食感が好まれる茎の部分を長くするため、水深30cmのやや深めの田んぼで育てられています。茎は折れやすいそうで、根ごと掘り出した後丁寧に泥を落としていて、その水音はとても優しく響いていました。今回は石巻駅前にある和食堂「大もりや」さんにご協力頂き、せり鍋を紹介しました。せりはシャキシャキした食感を楽しむためにあまり火を通さず、シャブシャブのように食べるのがおすすめとの事でした。茎はシャキシャキ、根は独特の風味がしてとても美味しかったです。(鈴木和宣)
■ ACCESS
「石巻駅」から「いしのまき農業協同組合」まで車で約20分
