#971
『三陸鉄道の打音検査』(23/3/12 放送)
岩手県 宮古市
三陸鉄道は、久慈駅(久慈市)~盛駅(大船渡市)まで全線163kmを結んでおり、「さんてつ」の愛称で親しまれているローカル線です。シンボルカラーは「三陸の海」を表す青と、「鉄道に対する情熱」の赤、「誠実」を表すアイボリーの3色で構成。かつて三陸鉄道は、盛駅から釜石駅までをつなぐ「南リアス線」と宮古駅から久慈駅までをつなぐ「北リアス線」の2線を運航していましたが、2011年3月の東日本大震災で発生した津波の影響を受け、駅舎や線路、橋が崩壊し不通となってしまいました。しかし、県内外の多くの方から三鉄の復旧を望む声が高まり、2011年11月に復旧工事に着手。14年4月5日に南リアス線、翌6日に北リアス線全線が復活しました。さらには2019年3月には長らく不通であった、JR山田線の釜石駅から宮古駅間が運航再開すると同時に三陸鉄道に移管され、現在の163kmをつないでいる「三陸鉄道リアス線」の誕生となりました。
■ DIRECTOR'S COMMENT
「三鉄」の愛称で親しまれている三陸鉄道の車両検査は、1人で約1時間かけて行います。今回は車体などの打音検査を中心に撮影させて頂きました。僅かな音の違いで部品が緩んでいないか検査する、まさに職人の成せる技。東日本大震災から12年が経ちますが、三鉄スタッフの皆さんたちの「お客様が笑顔で安心して乗車できるよう、これからも頑張ります」と復興を目指す強い志が感じられる撮影でした。風光明媚な車窓も魅力的です。(亀井清行)
■ ACCESS
「宮古駅」から「三陸鉄道本社」まで徒歩で約1分
