#975 『クバの民具作り』(23/4/9 放送)

沖縄県 与那国島

沖縄ではビロウのことをクバと呼びます。クバはヤシ科の常緑高木で、与那国島では島の至る所にクバが自生しています。昔から島の人々は、加工もしやすいこのクバを使い、ウブルと呼ばれる水汲みや笠、うちわ、鍋敷き、ほうきなど様々な生活道具を作っていました。水汲み用のウブルは、水道がなかった時代に井戸から水を汲むのに使ったり、他にもカゴとして使うなど用途は様々。また、クバは実や花も食べることができ、クバの葉に餅を包んで蒸した「クバ餅」は、与那国島の特産品でもあります。

#975

■ DIRECTOR'S COMMENT

今回は、「よなは民具」さんにご協力を頂き、主にウブル作りの撮影をさせて頂きました。よなは民具さんでは、クバの民具を作られていたり、民具作りのワークショップも行っています。最近では、SDGsの流れもあるので、今まで以上にクバの民具の反響がある気がしますとおっしゃっていました。ウブル作りの撮影では、一枚のクバの葉だったのが、15~20分程であっという間にカゴの形になり、ウブルが完成してしまいました。また、島に滞在中、商店でウブルが売られていたり、民宿でカゴのかわりになっていたり、与那国島では至る所にウブルを発見できました!(森野好)

■ ACCESS

「石垣空港」から「与那国空港」まで飛行機で約30分

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