#978
『フカヒレの吊るし干し』(23/4/30 放送)
宮城県 気仙沼市
フカヒレとはサメのヒレを乾燥させて作られた食材で、日本では江戸時代より中国への輸出品として製造されてきた歴史があります。吊るし干しはサメの皮や骨がついたままのヒレを、天日で乾燥させる加工方法で、季節や気候に応じて変化するヒレの状態を見ながら、気仙沼で職人が仕上げています。乾燥は、ヒレに含まれるコラーゲンが19℃で融解することから、気温の低い11月~翌4月に90日前後かけて行い、でき上がった製品は原ビレ(げんびれ)と呼ばれています。
■ DIRECTOR'S COMMENT
今回は、中々見られない高級食材「フカヒレ作り」の作業場にお邪魔しました。吊るして天日干しするスタイルで乾燥まで約3カ月もかかり、一度吊るすと乾燥するまでそのままにして置き雨が降るとカバーをかけて止むと外す作業はとても手間暇がかかります。乾燥すると甲高くカランと鳴り作業場に響きます。美味しいフカヒレは職人さんたちが音で見極める!とても貴重な撮影でした。(亀井清行)
■ ACCESS
「気仙沼駅」から「中華・高橋 気仙沼工場」まで車で約10分
