#981 『オホホ祭り』(23/5/21 放送)

愛知県 名古屋市

毎年5月4日の夜7時から愛知県の熱田神宮で行われている神事で、飛鳥時代から続く歴史ある。歴代の天皇に受け継がれてきたという三種の神器の一つ、草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)がかつて皇居に留め置かれたあと再び熱田神宮に還ってきた故事を今に伝えるもので、境内のいっさいの灯を消し、17名の神職が境内の4ヶ所、影向間社(ようごうのましゃ)、神楽殿(かぐらでん)、別宮(べつぐう)、清雪門(せいせつもん)を巡り、神職が袖の内側に隠し持った、古くから「見てはならない」と伝えられるお面を扇で叩いたあと 一斉に笑います。暗闇で笑うのは、神職たるものが白昼堂々大笑いをするのはいかがなものかという理由から、おくゆかしく喜びを表現したものといわれています。
撮影協力:ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋

#981

■ DIRECTOR'S COMMENT

このお祭りを初めて知った時「これは音のソノリティで紹介しなくては!」と興奮しました。一番大変だったのはカメラ機材の選択です。真っ暗闇での撮影はテレビにとっては大変辛い条件です。光源となる月は出るか、出たとしてどんな風に映るか、そして肝心の音はクリアに撮れるのか、気象条件やカメラワークなども考慮して事前にカメラテストを行い、カメラを決めました。現場の神秘的なリアリティが伝われば幸いです。飛鳥時代から続く神秘的な祭りの様子を見に行ってみてはいかがでしょうか(島袋みさと)

■ ACCESS

「名古屋駅」から「熱田神宮」まで車で約20分

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