#984
『ブナの器作り』(23/6/11 放送)
青森県 津軽郡
ブナ林の生態系と豊かな自然が評価され、1993年に世界自然遺産に登録された「白神山地」その白神山地のある青森県は、ブナの天然林の蓄積量が日本一と言われています。ブナの木を大根のかつらむきのような方法で厚さ約1mm、長さ約2mの薄い板にし、さらにテープ状にカット。テープ状にしたものをくるくるとコイル状に巻き、平面の木でできたバウムクーヘンのようなものを作り上げます。それを、立体に形作り、接着や乾燥、塗装を経てブナの器の完成となります。テープの巻き上げや成形は全て職人の手仕事で行い、巻き方やずらし方を変える事で器に限らず様々な形に変えて作ることが可能です。
■ DIRECTOR'S COMMENT
世界自然遺産「白神山地」の麓にある西目屋村の「BUNACO」西目屋工場での撮影でしたが、若手から熟練の職人さんたちまで器を手作りする音が聞けます。平面から立体的に形が変わる様子は見ていても飽きる事がありません。材料を無駄にしないエコな取り組みで世界中から注目され、沢山の方が見学や体験に訪れます。音を聞きながら自分で作る器は、一入感慨深い経験になると思います。(亀井清行)
■ ACCESS
「JR弘前駅」から「ブナコ西目屋工場」まで車で約30分
