#987 『雨城楊枝』(23/7/2 放送)

千葉県 君津市

君津市久留里はかつて楊枝の一大産地で、元々は江戸時代に武士の内職として始められたと伝えられています。この地域にある「久留里城」は、城ができた後に「3日に一度、雨がふった」という言い伝えがあり、そのため、「雨城」という別名がついていますが、楊枝の名前もそれにちなんでつけられました。まず、材料の黒文字を、型で寸法を測り鋸で切り「コロ」という小片を作ります。次に、作る楊枝に合わせてナタでコロを縦に割り、形に削り込んでいきます。飾り楊枝は、和菓子や果物を食べたり、お茶席・日本料理店でも利用されています。種類も「竹」「松」「梅」「末広」「うなぎ」「白魚」「大刀」「ザク」など・・・様々な種類があります。

#987

■ DIRECTOR'S COMMENT

今回は、雨城楊枝の職人である二代目森光慶さんに取材の協力をして頂きました。一般的な歯に挟まったものを取る爪楊枝は、誰でも一度は使ったことがあると思うのですが、今回は芸術性の高い楊枝です。色々な種類があり、見ているだけでワクワクします。ロケの時に、スイカを頂いてしまい、「松」の楊枝が添えられていたのですが、楊枝の先が二本になっているので、果物を差しても、くるくる回ったりせず食べやすくなっているとのこと。粋と機能性を兼ね揃えており、感動しました!(森野 好)

■ ACCESS

「東京駅」から「君津駅」まで電車で約1時間30分

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