#992 『牛鬼まつり』(23/8/6 放送)

愛媛県 宇和島市

毎年7月22~24日に開催される「うわじま牛鬼まつり」は、四国を代表する夏の祭りの1つです。祭りの花形は牛鬼の巨体が練り歩く牛鬼パレード。牛鬼は5~6メートルの牛をかたどった竹組みの胴体に丸木で作られた長い首と恐ろしげな鬼面の頭、剣をかたどった尻尾がついており、全身はシュロの毛または赤色の布で覆われています。『枕草子』には「名おそろしきもの――牛鬼」と記され、近隣の村にはほら貝を鳴らすような声をあげて走り回る牛鬼を山伏が退治した説話もあります。

#992

■ DIRECTOR'S COMMENT

今回の牛鬼まつりは、宇和島の元結掛(もっといぎ)という地区の牛鬼勇志会の皆さんにお世話になりました。次の世代へ引き継がれていくように工夫や思考を凝らし、祭りを守っておられる皆さんの姿が印象的でした。何より、大人数で神輿や山車を担ぎ、掛け声を上げ賑やかな祭りという文化は日本の伝統風景として残していくべきものなのだなと改めて感じました。宇和島の夏の風物詩、ぜひ訪れてみてください。(益子さおり)

■ ACCESS

「松山駅」から「宇和島駅」まで電車で約90分

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