#993
『カワセミの子育て』(23/8/13 放送)
東京都 板橋区
カワセミは全長約17cm。体の割りにくちばしが長く、魚取りにすぐれた鳥と言われています。日本では全国に住んでおり、巣は土崖に横穴を掘ってつくります。渓流や池沼などを見下ろす木の枝に静かにとまっていて、水中の獲物をとったり、水面をかすめて一直線に速く飛んだりしています。羽色が鮮やかで、翡翠(ひすい)のような体色から、飛ぶ宝石ともいわれ、その美しさは昔から注目されていました
■ DIRECTOR'S COMMENT
今回取材した川ですが、私が過ごしてきた子ども時代には汚染された川でした。とても生き物が住めるような川ではなく、匂いも酷かったと記憶しています。その川が何十年もかけて、ようやく綺麗になりました。私は50代ですが、私の祖父の時代の人、戦争に行ったような方達は泳いで遊んでいたと聞きました。そんな川にはまだまだ遠いのかもしれませんが、数年ほど前からカワセミがいる、という話が聞こえてきました。正直ちょっと居着いているだけだろうと思っていましたが、、、今回の取材ではっきりとわかりました。毎年住処を作り新しい生命が誕生しているそうです。エビをとり、小魚をとり、逞しく生きているのです。あんなに綺麗な鳥が。。本当に嬉しい限りです。。これからも川を汚すことなく、いつの日か子どもたちが遊ぶ声が聞こえてきたらどんなに嬉しいだろうと、そんな希望を持てた取材でした。(村上宗義)
■ ACCESS
東京駅から板橋駅まで電車で約30分
