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『鬼首の噴気』(23/10/1 放送)
宮城県 大崎市
鬼首温泉の吹上沢沿いに両岸10数箇所にある、大小さまざまのかんけつ泉が自噴する峡谷。そこかしこでボコボコと音を立てて温泉が噴出している様子は、まさに地獄の様だと言われており、大地が放つエネルギーと自然の偉大さを感じる事ができます。地熱の力で噴出する温泉は約80度もあり注意が必要です。遊歩道は全長約500m続いており、湯気が漂うなか散策が楽しめ、「鬼首間欠泉」から歩いていくこともできます。紅葉の名所としても有名であり、紫地獄付近には卵湯があり、生卵を約15分入れると温泉卵が出来上がります。
■ DIRECTOR'S COMMENT
鳴子温泉郷は様々な泉質のお湯が楽しめる事で人気の温泉地。その中の鬼首地区は約20万年前の噴火の影響が今なお強く残り、あちらこちらに”地獄”と呼ばれる温泉や水蒸気が噴き出しているところがあります。今回撮影した地獄谷遊歩道は特に近くでその様子が見られる場所で、岩の隙間を通って湧き出す噴気の音は、心臓の鼓動のような低音が聞こえ、地球が生きていることを意識されられました。ここを訪れる観光客は、生卵を持参して温泉玉子を作る人も多いそうで、私も作ってみたら、独特の風味がついて、とてもおいしかったです。(鈴木和宣)
■ ACCESS
「鳴子温泉駅」から「地獄谷遊歩道」まで車で約20分
