#1008
『藍染のすくも作り』(23/11/26 放送)
徳島県 板野郡 上板町
藍染めの染料「すくも」は、乾燥させた藍の葉をおよそ100日間かけて発酵させて作ります。上板町にある佐藤阿波藍製造所では、染料作りの最初の工程である「寝せ込み」という作業が行われます。職人たちは、高く積み上げた藍の葉にひしゃくで水をかけます。そして、発酵を促すため、水と空気がまんべんなく行き渡るよう大きな熊手でかき混ぜ、1メートルほどの高さに積み上げていきます。職人たちは、この作業を5日に1度のペースで20回ほど繰り返し、できあがった「すくも」は全国に出荷されていきます。
■ DIRECTOR'S COMMENT
完成した藍染作品は一度は見たことがあるとは思いますが染料となる「すくも」を見る機会は少ないと思います。藍師と呼ばれる職人さんが藍の葉の状態を見ながら丁寧に作ります。今回も物作りの大切さを知る貴重な撮影となりました。(亀井清行)
■ ACCESS
「板野駅」から「技の館」まで車で約15分
