#1077
『大阪金剛簾』(25/4/6 放送)
大阪 富田林市
大阪金剛簾は、簾としては唯一 伝統的工芸品に指定されています。「簾」という言葉が登場するのは、日本に現存する最古の和歌集「万葉集」。7世紀頃から貴族の生活に簾らしきものが使われていたと考えられています。富田林では、明暦年間に竹簾作りが始まったと言われ、今回取材させていただいた「杉多製簾」では天保10年(1839年)以前から180年以上、熟練の職人が昔ながらの製法を守り、天然の素材を生かした優雅で格調高い簾を作り続けています。
■ DIRECTOR'S COMMENT
今回の取材場所は、幹線道路沿いで尚且つ踏み切りが近くにあるという「音」の収録には過酷な環境でしたが、ご主人のご協力の元清々しくリズミカルな竹割りの音などが収録できました。すべての工程を一人前に出来るようになるには30年以上かかるそうで、「私は死ぬまで修行やと思います」というご主人の言葉がとても印象的でした。東大阪の石切劔箭神社では、ご主人の作った御簾が本殿で使われています。(島袋みさと)
■ ACCESS
「富田林駅」から「杉多製簾」まで徒歩で約15分
