#1079 『エゾモモンガ』(25/4/20 放送)

北海道 弟子屈町

エゾモモンガの頭から尻までの長さは15~18cm、尾は約10cmで平べったい形をしています。体重は80~120gほどと軽く、前脚と後ろ脚の間についた「飛膜」を利用して木から木へと滑空します。毛の色は冬は灰色ですが夏は薄い茶色に変わります。エゾモモンガは広葉樹や針葉樹の葉や芽、種子など、季節に応じた植物を食べて暮らしています。春は芽ぶいたばかりのやわらかい広葉樹の葉を食べ、夏から秋は栄養価の高い実や種子を積極的に食べて寒さのきびしい冬に備えます。冬はハンノキの雄花やトドマツの葉などで飢えをしのぎます。また、植物だけでなく昆虫も食べることもあります。

#1079

■ DIRECTOR'S COMMENT

今回は、北海道・弟子屈にある宿屋「鱒や」さんにご協力いただき、撮影を行いました。放送では、モモンガが屋根の庇(ひさし)にある丸い穴から、ひょこっと顔を出している様子をご覧いただけたかと思います。でも実は、あの穴はモモンガが開けたものではなく、宿のオーナーさんが開けたものなんです。もともとは、庇の一部の板が割れてできた隙間からモモンガが入り込んできたそうです。その後、庇を修理することになった際に、出入口がなくなってしまうのを避けるため、オーナーさんがモモンガ用の穴をあけてあげたのだとか。なんとも優しい心遣いですよね。私は今回、初めてエゾモモンガを間近で見ることができましたが、本当に目が大きくて、丸っこくて、とても可愛らしかったです。あんなに可愛い動物なら、うちの屋根裏にも住んでほしいなと思ってしまいました。また、モモンガについて詳しくご存知の柳川久先生にもお話を伺うことができ、本編をより深みのある内容に仕上げることができました。柳川先生、そして「鱒や」さん、本当にありがとうございました。(村上宗義)

■ ACCESS

「摩周駅」から「鱒や」まで車でで約11分

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