#1083
『桜の花の塩漬け』(25/5/18 放送)
神奈川県 秦野市 千村地区
昔から桜が多く自生していた千村(ちむら)地区は「八重桜の里」として知られており、桜の花の塩漬けの一大産地で、国内シェアのおよそ8割を担っています。塩漬けに使う桜は、鑑賞用とは別に栽培されており、地区内のいたるところに点在。生産の起源は江戸時代にあり、その製法が脈々と受け継がれてきました。4月中旬頃、桜の開花状況を見ながら、摘み取りが始まると、1週間程で1年分の出荷量の桜の花を摘み取ります。摘み取られた花は、加工所でござの上に広げ、ゴミ取りや選別をした後に、塩漬けをします。桜の花の塩漬けは、祝いの席では、お湯に浮かべた桜湯が縁起物として提供されたり、桜のおにぎりにしたり、盛り付けの飾りにしたり、使い方は様々です。
■ DIRECTOR'S COMMENT
今回は、桜の塩漬けの生産者グループである千村若竹会さんにご協力をいただき取材をしました。桜の摘み取りの季節になると、1週間はかなり多忙で、一日中桜を摘み取ったり、その日のうちに塩漬けにします。桜の食べ方といえば、桜餅などは食べたことがありましたが、今回初めて桜湯を飲んだり、桜のおにぎりを食べました。塩漬けの桜を使っていることもあり、少し塩見があって、桜の味がほんのり広がっており、春らしい味がしました!(森野好)
■ ACCESS
「新宿駅」から「渋沢駅」まで約1時間10分
