#1093 『つげ櫛』(25/8/3 放送)

東京都 上野

東京都上野には、江戸時代(1736年)からつげ櫛を作り続ける櫛屋さん「十三や」があります。屋号の「十三や」は櫛の く(9)+し(4)を足した江戸の洒落から名付けられています。材料は鹿児島県から取り寄せている、こだわりの薩摩つげ。静電気が起こりにくく、髪の乾燥を防いでくれる効果があるそう。丸鋸で歯を削った後は、8種類のやすりを使って、1本1本手作業で磨いていきます。15代目竹内敬一さんは、「一人前のつげ櫛職人になるには10年の歳月が必要」と言います。

#1093

■ DIRECTOR'S COMMENT

つげ櫛は、「揉め事を解きほぐす」という意味合いで、結婚祝いのプレゼントとして贈られることも多いそうです。取材中にも沢山のお客さんがいらっしゃって、数多くの種類の中から思い思いの1つを購入されていました。撮影終わりには店主のご厚意で、一緒に取材に行った女性スタッフがつげ櫛で髪をとかさせていただきました。「家で使っている100均の櫛と全然違う!」と、くし通りの良さに驚愕していました。(原大貴)

■ ACCESS

「JR上野駅」から「十三や櫛店」まで徒歩で約5分

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