#1098
『おぼろ昆布の手すき』(25/9/7 放送)
福井県 敦賀市
福井県敦賀市は、おぼろ昆布の生産量が全国の80%を占めています。江戸時代に北前船で運ばれた昆布を乾燥・熟成させる途中で一部にカビが生えてしまったため、一度酢に漬けて柔らかくしてからガラスの破片でカビの生えていない部分を削ったところ、味も良く商品化したのが始まりとされています。先人の知恵には驚かされますが、薄く削る事でより昆布の旨味を直接感じる事ができる、まさに職人の技です。
■ DIRECTOR'S COMMENT
北海道産の昆布を醸造酢に漬けて柔らかくしてから、職人さんが1枚ずつ丁寧に削って作り上げます。とは言え、刃の当たる角度や削り方で厚さや形も変わるので、キレイな仕上がりには経験が必要です。削るたびに音も変わるので、テンポの良い様々な違う音が撮影できました。協力して頂いた敦賀昆布さんでは、体験もできるのでチャレンジするのもいいかも知れません。上手く削れるかは、みなさんの腕次第です。(亀井清行)
■ ACCESS
「敦賀駅」から「敦賀昆布おぼろや」まで徒歩約12分
