#1120 『オオジュリンの皮めくり』(26/2/15 放送)

千葉県 印旛沼

オオジュリンはホオジロ科の野鳥です。夏羽のオスは頭部と喉が黒色で、白色の顎線が特徴です。背・翼の上面は褐色で、黒色の縦斑があり腹は白色です。メスは顔の模様がホオジロメスに似ていますが、メスオスともに腰は灰色です。くちばしはこの仲間としては太めで、噛む力は強く、葦の茎を割って中の虫を捕えることができます。地鳴きは「チュイリーン」と長めにのばした声で鳴きます。日本では北海道や本州北部で繁殖しています。海岸の草地、牧草地、河川の草地などで繁殖し、冬には関東以南の本州、四国、九州などのヨシ原に好んで生息し、越冬します。数羽から十羽程の小群をつくっていることが多いです。

#1120

■ DIRECTOR'S COMMENT

印旛沼で、オオジュリンを探しました。狙ったのは鳴き声ではなく、ヨシの皮を剥くときに立つ小さな「パキ、パキ」という音--けれどその気配は、音がしても姿が見えないほどヨシ原に溶け込み、撮影中に見つけるのにとても苦労しました。沼の脇を走る用水路からは、カシラダカ、アオジ、ホオアカなどの声が重なって聞こえ、どれがどれなのか随分惑わされました。しかも「オオジュリン、鳴いていないですね」とコーディネーターに言われ、では何を手がかりに探すのかと、思わず立ち止まってしまう場面も。けれど、辺りがふっと静かになると、ぱちり、ぱちりと、わずかな“はぜる音”がこちらに届いてきました。いま思うと、それは冬の印旛沼の静けさをいちばん雄弁に語っていた気がします。ちなみに「オオジュリン」という名は、「チューリーン/ジュリーン」と聞こえる声に由来すると言われています。(村上宗義)

■ ACCESS

「京成佐倉駅」から「印旛沼」まで車で約15分

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