#1138 『茅葺き屋根の燻蒸』(26/6/21 放送)

鹿児島県 薩摩川内市

鹿児島県薩摩川内市にある国指定重要文化財「旧増田家住宅」では、茅葺き屋根を害虫やカビから守るため、毎月第3月曜日に囲炉裏で杉の葉を燃やし、煙で家全体をいぶす燻蒸作業が行われています。囲炉裏から立ちのぼる煙が茅に染み込み、防虫・防カビの役割を果たすこの伝統的な手法は、古民家を長く守り続ける先人の知恵そのもの。今も受け継がれる暮らしの文化と、茅葺き屋根を守る大切な維持管理の様子を間近で見ることができます。

#1138

■ DIRECTOR'S COMMENT

今回取材させていただいたのは、旧増田家住宅で行われる「茅葺き屋根の燻蒸」です。この日は風が強かったため、いつもより煙が見えにくかったそうですが、通常は室内が煙でいっぱいになり、外から見ても白い煙が立ちのぼるほどだそうです。放水銃を使う様子や、実際に茅葺き屋根の内部で燻蒸作業が行われる様子を間近で見る機会はなかなかなく、とても貴重な体験となりました。取材後は、靴下を履いていたにもかかわらず足の裏が真っ黒になるほどで、髪を洗っても燻された香りが3日ほど残り続け、茅葺き屋根を守り続けてきた燻蒸の力を身をもって体感しました。(中野宏美)

■ ACCESS

「川内駅」から「旧増田家住宅」まで車で約45分

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