#1142 『樺細工』(26/7/19 放送)

秋田県 仙北市 角館町

ヤマザクラ類の皮を用いて作られる工芸品を樺細エ(かばざいく)といいます。独特の技法によってヤマザクラの樹皮特有の光沢を生かした、渋くて奥深な色合いが、名実ともに伝統的工芸品として広く愛用されています。代表的な製品として茶筒・茶櫃等のお茶道具類、文箱、茶だんす、ブローチ、タイピンなどがあります。「樺」の字から白樺を連想される方がいらっしゃいますが、使っている材料はオオヤマザクラ及びカスミザクラの樹皮だけです。どうして「カバ細工」と言うようになったのかは、色々な説がありはっきりしたことはわかりません。角館でも、むかしは「サクラカバ」と呼んでいたのが、今ではカバといえば桜の皮をさすようになりました。樺細工の産地旧角館町は、秋田県の中央、仙北平野の北部に位置し、清流玉川と桧木内川に挟まれた城下町としての藩政時代はもとより明治以降においても政治経済の中心地でした。角館の樺細工は、天明年間(1771~1788年)禄だけではとても生きられなかった下級武士の手内職として始められました。天明の頃は、大凶作、鐘の時代でもあり、藩を挙げて殖産興業に励む経済力もなく、元手のかからない自生する近在の山桜の樹皮を剥いで細々とつくられていた時代でありました。角館の樺細工は、こうした下級武士の困窮に育まれたと言っても過言ではありません。その後、紆余曲折の時を経て現在従事者約62名、年間生産額3億円と、角館の地場産業となっています。

#1142

■ DIRECTOR'S COMMENT

今回のロケで角館が大好きになりました。理由は美味しい食べ物がいっぱいあるから。稲庭うどんの店で食べた厚焼きたまご、果物屋さんが作るフルーツパフェ、ホテルの朝食に出た豚汁などなど、みなとても美味しかったです。武家屋敷を見てまわり、地元グルメを味わい、樺細工をお土産に・・・そんな角館旅行はいかがですか。(千葉朋寛)

■ ACCESS

JR「角館駅」から「角館樺細工伝承館」まで徒歩で約20分

PAGE TOP

PAGE TOP