#1143 『碁笥作り』(26/7/26 放送)

宮崎県 都城市

宮崎県都城市では、古くから木工ろくろの技術が受け継がれてきました。かつてはテーブルの脚や家具の部材などが数多く作られていましたが、時代とともに需要が変化し、その高い技術は碁笥(ごけ)などの木工芸品づくりへと受け継がれています。碁笥づくりでは、ケヤキやクワなどの天然木をろくろで回転させ、刃物を当てながら少しずつ形を削り出します。特に内部をくり抜く工程は高い技術を要し、わずかな力加減の違いが仕上がりを左右するため、職人は木の状態を見極めながら慎重に作業を進めています。こうして作られた碁笥は、美しい木目や滑らかな手触りを備えた工芸品として、全国はもちろん海外の囲碁愛好家にも愛用されています。都城に息づく木工ろくろの技は、今も職人の手によって大切に守られています。

#1143

■ DIRECTOR'S COMMENT

今回お邪魔したのは、宮崎県都城市の西川木工ろくろ工芸さん。西川さんは祖父から技術を受け継ぎ、この道50年以上の伝統工芸士です。ろくろの上で木材がみるみる形を変えていく様子は見ていて気持ちがよく、熟練の技だからこそ成せる仕事だと感じました。しかし実際には、ケヤキやクワなどの硬い木材を相手に、大きな力と繊細な感覚の両方が求められる世界。わずかな削りの違いが仕上がりを左右するため、一人前になるまでには長い年月が必要だそうです。そんな西川さんが作る碁笥は、その美しさと精巧な仕上がりから国内だけでなく海外にも多くの愛好家がおり、世界中の囲碁ファンに愛用されています。50年以上にわたり磨き続けてきた技術が、一つひとつの作品に息づいていることを実感した取材でした。(鈴木和宣)

■ ACCESS

JR「都城駅」から「西川木工ろくろ工芸」まで車で約15分

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