#1146
『白樺林の風』(26/8/16 放送)
岩手県 平庭高原
岩手県北部、国道281号沿いに広がる平庭高原は、標高およそ800メートルに位置する高原リゾートです。約370ヘクタール、31万本もの白樺が群生する日本一の白樺美林として知られ、夏には東北地方特有の冷たく湿った風「やませ」が吹き抜けます。周辺の葛巻町には風力発電の風車が立ち並ぶなど、風とともにある風景が広がっています。白樺林を渡る風は、無数の葉をやさしく揺らし、繊細で心地よい葉擦れの音を響かせます。風の強さや向きによって表情を変えるその音色は、高原を訪れる人々に自然の豊かさと季節の移ろいを感じさせてくれます。また、平庭高原は7月上旬頃から幻想的なヒメボタルが舞うことでも知られ、多くの人が豊かな自然を求めて訪れます。風と光が織りなす美しい風景は、平庭高原ならではの魅力となっています。
■ DIRECTOR'S COMMENT
標高約800メートルに位置する平庭高原は、真夏でも過ごしやすく、爽やかな風が吹き抜けていました。冬はスキー場として、多くの人が訪れるそうですが、夏も避暑地としてゆっくり過ごしたくなる、とても気持ちの良い場所でした。白樺林は遊歩道沿いがきれいに整備され、鮮やかな葉の緑と幹の白さが涼しげで、とても美しい景色が広がっていました。撮影では残念ながら映像にはうまく収められませんでしたが、「森のホタル」とも呼ばれるヒメボタルにも出会うことができました。小さなホタルですが、驚くほど強く鋭い光を放ち、一瞬だけ輝いては闇に消えていきます。暗い白樺林を舞う幻想的な光景はとても印象的でした。(鈴木和宣)
■ ACCESS
東北新幹線「いわて沼宮内駅」から「平庭高原 白樺林」まで車で約1時間
