#1158 『橘のけんかだんじり』(26/11/8 放送)

徳島県 阿南市 橘町

徳島県阿南市橘町で毎年10月に行われる「橘のけんかだんじり」は、海正八幡神社の秋季例祭を代表する勇壮な祭りです。江戸時代から続くとされるこの祭りは、海上の安全と大漁を願う、漁師町ならではの伝統行事として受け継がれています。祭りでは、東・中・先・西の4地区がそれぞれ所有する、重さ約4トンのだんじりが町を練り歩きます。だんじりは船を思わせる姿をしており、前方には「やんだし」と呼ばれる船の舳先をかたどった装飾が施されています。祭りの大きな見どころが、だんじり同士を正面から激しくぶつけ合う「けんかだんじり」です。狭い旧道で向かい合っただんじりを掛け声とともに勢いよく引き、何度も激突させます。約4トンのだんじりがぶつかるたび、町には大きな衝撃音が響き渡り、祭りは最高潮を迎えます。

#1158

■ DIRECTOR'S COMMENT

漁師町らしい荒々しさと迫力が魅力のお祭りですが、実際に現場で接した皆さんはとても親切な方ばかりでした。今回、だんじりに小型カメラを取り付けさせていただきたいとお願いしたところ、快く了承してくださっただけでなく、カメラの取り付けから角度の調整まで皆さんで手伝ってくださいました。おかげで、だんじりが激しくぶつかり合う迫力を、間近で感じられる映像を撮影することができました。地元の方にとても愛されているお祭りで、普段は町を離れて暮らしている人も、この祭りのために帰ってくるそうです。また、だんじりを曳くことができるのは若い男性だけ。祭りの場が、男の見せどころにもなっていて、祭りをきっかけに観客の女性とカップルになることも珍しくないのだとか。激しい「けんか」の裏側には、地域の人たちが毎年楽しみにしている、温かい人情と絆がありました。(鈴木和宣)

■ ACCESS

「阿波橘駅」から「海正八幡神社」まで車で約5分

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