Storyストーリー

#01
「運命」
2026年1月11日 放送

厳格な女刑務官が愛してしまった男は、塀の中の殺人犯だった――。
氷川拘置所、女性だけが収容された区域『女区(じょく)』の区長を務める刑務官・冬木(ふゆき)こずえ(篠原涼子)は、常に規律正しく、冷静沈着。他人に干渉せず、感情に流されず、実直に職務を遂行する。すべては、閉ざされた塀の中の秩序を保つため、他人にも自分にも厳しく生きてきた…はずだった。あの男が現れるまでは…。

実の父親の殺人容疑で移送されてきた殺人犯・日下(くさか)怜治(れいじ)(ジェシー)。見覚えのあるその顔に、こずえは息をのむ…。鋭い目つきで周囲を威嚇する怜治を、刑務官たちは徹底マーク。こずえも動揺を隠しながら毅然とした態度で臨むが、そんなこずえの心をかき乱すように、怜治は収容されるや否や次々と問題を起こし…。

よみがえる記憶…こずえの中で何かが少しずつ崩れ始め…。怜治の事件を担当する警視庁捜査一課刑事・佐伯(さえき)雄介(ゆうすけ)(藤木直人)と共に、こずえは激動の渦にのまれていく――。
こずえの過去に一体何が!?怜治の事件の真相は!?欲望まみれの塀の中で巻き起こる壮絶な争いと事件の数々!やがて厳格な女刑務官は“悪女”へと変貌していく…。予測不能な脱獄サスペンスが幕を開ける!!

昔から父・日下(くさか)春臣(はるおみ)(竹財輝之助)と反りが合わなかった怜治は、高校生の時に家を出たが、亡くなった母親の葬儀に出るため10年ぶりに実家に帰省。葬儀の後で春臣の家から血まみれの怜治が立ち去るのを、怜治の伯父・日下(くさか)秋彦(あきひこ)(大澄賢也)が目撃。家の中には煙が立ち込め、胸をめった刺しにされた春臣の遺体が横たわっていた…。遺体の傍らには血の付いたナイフが転がり、部屋は荒らされていた。ナイフに怜治の指紋が残っていたことから、数日後に逮捕。黙秘を貫く怜治に対し「やっぱり、気になるよな?」という佐伯、こずえは「別に。私はただ関わりたくないだけ」と表情を崩さない。

怜治は、模範囚で衛生係を務める小豆(あずき)(つとむ)(団長安田)から、拘置所内にいる死刑囚のウワサを聞く。教団『廻の光』の元教祖・鎧塚(よろいづか)弘泰(ひろやす)(河内大和)――5年前に大勢の信者を集団自殺で死なせた殺人罪で死刑が確定。単独室で刑の執行を待つ鎧塚には、刑務官や警備隊員の監視がつき、誰も近づけないという。

警視庁では、春臣事件の資料をまとめる佐伯が、部下の反町(そりまち)耕作(こうさく)(柾木玲弥)にポツリと漏らす…「春臣は親友だったよ。俺たちの」――。

翌日、拘置所の運動場で騒ぎが起きる。殺人容疑で収容されている関東竜王会の元若頭・渡海(とかい)憲二(けんじ)(高橋努)が、大勢の手下を連れて怜治を問答無用で取り囲む。怜治がそれを煽り、大きな喧嘩が勃発する!制圧のために駆け付けた警備隊員に警棒でめった打ちにされている怜治をみて葛藤するこずえ…。感情に流されるな…誰も信じるな…そう自分に言い聞かせるが…。常軌を逸した警備隊員の行動に「規則に従ってれば楽でいいよな」という怜治の言葉が蘇り――こずえは思わず走り出してしまう!

「日下怜治を懲罰室に連行してください」と熊沢(くまざわ)一太郎(いちたろう)(高岸宏行)に指示する小柳(こやなぎ)太介(たいすけ)(宇梶剛士)と怜治をかばうように立ちはだかるこずえの間に、無言の緊張が走る……と、怜治がこずえの耳元でささやく…「一緒に逃げよう」。ハッとして怜治を振り返ると、怜治はこずえに向かって手を差し伸べている…。その瞬間、こずえの脳裏に、過去の思い出がフラッシュバックする――。「一緒に逃げよう…こずえ」と手を差し伸べてくる男。その手をつかむこずえが言う、「春臣」――。
こずえが思わず怜治の手をつかもうとしたその時、所内に警報機が鳴り響く。我に返るこずえ。その隙に警備隊員が怜治をねじ伏せる。止めようとするこずえに、海老原(えびはら)秀彦(ひでひこ)(小関裕太)が「区長、大変です!」。女区でケンカが始まったのだ。こずえは女区へ向かわざるを得なくなり、走り出す――。

一方、怜治は懲罰室に入れられてしまう。しかし怜治はそんな事は意に介さず、壁の下にある通気口のふたを外して耳を澄ますと、教典を読む鎧塚の声が聞こえてくる。下の階の単独室とつながっていたのだ。怜治が通気口に向かって声をかける…「鎧塚、聞こえるか?」。
その声に気付き、顔を上げる単独室の鎧塚。怜治は「あんた、脱獄する気あるか?」――。