「俺は親父を殺してない」――。氷川拘置所『女区』の区長を務める刑務官・冬木こずえ(篠原涼子)は、父親殺しの容疑で収容されてきた日下怜治(ジェシー)の言葉に心を乱される。「ここから逃がしてくれ。やったのは俺じゃない」と無実を主張する怜治。もしそれが本当なら、なぜ弁護士にはっきり伝えないのか…こずえの追及に、怜治は「言えない」の一点張り。
犯行に使われたナイフからは怜治の指紋が検出され、現場での目撃情報もある。無実の可能性は極めて低いが、なぜか怜治の言葉がこずえの頭から離れず…。
そんな中、怜治は、脱獄を企てる死刑囚・鎧塚弘泰(河内大和)の信者・沼田貴史(久保田悠来)と西城直哉(小久保寿人)に接近。「自分も仲間に入れろ」と共闘を持ちかけるが…。
その直後、拘置所内で立て籠もり事件が発生し、こずえと怜治が人質に!こずえの命と引き換えに裁判のやり直しを要求する男・三津橋宏行(堀内健)の目的とは…!?
強盗殺人容疑で拘留中の三津橋が、資材倉庫で、こずえ、怜治、教団『廻の光』の幹部で殺人の罪で起訴された西城の3人を人質に立て籠もる事件が発生。
孤独だった三津橋にとって、内縁の妻と連れ子の娘は初めてできた家族だった。病気で手術中の娘が生きているうちに潔白を証明したいと、裁判のやり直しを要求する三津橋に対し、こずえは「三津橋さんの気持ちはよく分かります。私も同じでしたから」と告げる。
こずえは中学生の頃、刑務官だった父を病気で亡くし、その後、母からしつけと称した虐待を受けていた。左腕に残る火傷の痕は、熱湯をかけられた時にできたものだった。
しかし、この立て籠もり事件は、教団組織が脱獄計画の一部を遂行するための時間稼ぎだった。信者である三津橋が西城を刺した行為も、すべて筋書き通りだったことが判明する。
さらに、脱獄を企てる仲間の中には刑務官も含まれていた。裏切り者の刑務官とは一体誰なのか――。そして、怜治は『廻の光』の幹部で殺人の罪で起訴された沼田に、「わけがあって、どうしても外に出なきゃならない。仲間に入れろ」と告げる。