STORY

2023.01.18

地元のポンコツオーケストラ“玉響”にコンサートマスターとして加入した初音はつね(門脇麦)。ソリストとオケのコンマスは弾き方も役割も大きく違って不安も多いが、それと同じくらいワクワクもしていた。

初音の加入でのんびりしていた玉響メンバーにも活気が出てくるが、フルートのあおい(坂東龍汰)だけは相変わらず遅刻してやる気を見せない。悪びれる様子もない蒼の態度にマエストロ・朝陽あさひ(田中圭)はイラ立ち、団員たちも内心不満を抱えていて...。

そんな新生・玉響の初公演が急きょ2週間後に行われることになった。市内の中学校の吹奏楽発表会で演奏することになったのだ。公演に向けてさっそく練習を始めるが、朝陽は蒼のフルートに「話にならない」とコテンパンに駄目出しすると、初音に蒼の遅刻の理由を探るよう命じる。嫌々ながらも従う初音は、練習後の蒼をこっそり尾行。そこで初音が見たのは...?

蒼の遅刻のワケを知った初音と玉響メンバーは、蒼が抱える問題を解決するために動き出すが...!?

※注意 以下、ネタバレを含みます。

蒼の遅刻の原因は、バイトをいくつも掛け持ちしているせいだった。――蒼は中学1年の時、造園業を営む父の手伝いでとある屋敷を訪れ、家主の娘が吹くフルートの美しい音色に聞きほれた。それ以来、フルート奏者を志すようになったが、家業を継がせたい父は音大への進学に猛反対。蒼は奨学金で音大に入学した。卒業後、なんとか入れた玉響の給料は手取り15万円。そこから奨学金の返済、防音マンションの家賃、楽器のローン…とにかくお金がかかる。本当は練習したくても、時間が取れないのだ。
そんな蒼に、初音はオンラインでフルート講師のバイトをしてはどうかと提案。事情を知ったみどりたち玉響メンバーも賛同し、SNSを使ったPRを思いつく。みんなで協力して蒼のフルート演奏を撮影し、SNSに動画をアップ。自分のために一生懸命になってくれる団員たちを見て、蒼は今までの態度を反省するが、その直後、蒼は練習を無断欠席…!朝陽は「明日も時間通りに来ないようなら、彼を解雇します」と言い放つ。

翌朝、初音が蒼の家を訪ねると、蒼は引っ越しの準備をしていた。父がガンを患って入院することになり、家業を継いでほしいと母から頼まれたのだ。ずっと応援してくれていた母に「音楽で食べていくのは限界でしょ?」と言われ、オケを辞めようとする蒼。一度はステージを離れ、10年も遠回りした初音は「今手放したら、二度と戻れないかもしれないよ」と訴えかけ、初めて蒼のフルートを聴いたときの感動を伝える。そして、玉響のSNSに、オンラインレッスンの申し込みが届いたことを告げる。それは北海道に住む中学生の男の子からだった。かつての蒼と同じように、“生まれて初めてやりたいことが見つかった”のだという。蒼は、ようやく本音をもらす。「…俺だって、やめたくないです…」――2人は練習場へと走り出す!

初音と蒼は練習開始時間にギリギリセーフ!するとそこに、小野田(岡部たかし)に連れられて蒼の両親が現れる。すでに事情を知っていた朝陽が2人を練習に招いたのだ。朝陽は蒼に何度も同じ箇所を一人で演奏させる。食らいつくように無心でフルートを吹く蒼。そして、オケ全員での演奏。朝陽は蒼に告げる。「やっと目が覚めましたね」。
練習後、蒼はオーケストラでフルートを続けさせて欲しいと、父に頭を下げる。そんな息子の決意を、父は無言で受け止めた。そして、金欠問題が解消していない蒼は、朝陽の提案で、初音の家に下宿することに!蒼の退団を食い止めたと安堵した矢先、小野田のデスクには何者かの『退団願』が置いてあり…!?
一方、高階組の会長室。藍子あいこ(原日出子)が呼び出した相手は――朝陽だった!三島(永山絢斗)のコンサートの盛況ぶりに手応えを感じ、女性客をとりこめる朝陽に目をつけたのだ。 「常葉朝陽さん。高階フィルの常任指揮者になってくださらない?」
藍子の誘いに朝陽は!?退団願を出したのは一体誰!?そして初音と蒼の同居の行方は!?怒涛の第3話へつづく!!

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