STORY

2023.03.01

初音はつね(門脇麦)は穂刈ほかり(平田満)の事故を知り、あおい(坂東龍汰)と一緒に病院へ駆けつける。幸い穂刈は足を痛めた程度だったが、穂刈と2人暮らしの妻・冴子さえこ(宮崎美子)が抱える事情を知ることに。
穂刈の力になろうとする蒼に、朝陽あさひ(田中圭)は「家庭の事情に深入りするべきではない」と忠告するが…。

玉響は穂刈不在のまま定期演奏会の練習をするが、穂刈の抜けた穴を簡単には埋められず、その存在の大きさを痛感する。そんな玉響の現状を本宮もとみや(津田健次郎)に逐一報告する裏切り者の影―――。

杖をつき不自由な穂刈のため、蒼は穂刈の家を訪ね、家事の手伝いを買って出る。しかし、穂刈は退団を考えているようで、心を痛める蒼。そんな蒼の優しさと一生懸命な姿に初音は、告白の返事をする決意をし…。そんな初音の携帯に、三島みしま(永山絢斗)から着信が――。

初音の恋の行方は!?穂刈の進退は!?愛する妻へ捧げる演奏に感涙必至…!!

※注意 以下、ネタバレを含みます。

穂刈の妻・冴子は認知症だった。今では、穂刈のこともほとんど認識できず、夜中に徘徊してしまうことも。穂刈は外へ出て行った妻を探している途中で事故に遭ったのだ。 初音は、祖父の墓参りで地元に戻って来た三島とファミレスで落ち合う。あの日以来、初音に心を開いた三島は、オケ団員との接し方など相談する。父・光太郎(加藤雅也)との距離感にも悩んでいる様子の三島は、朝陽が初音のことを大切にしていると語る。食事会の時も、初音を守ろうと牽制されたと話す三島は、初音の想いに気づいたようで…。そんな2人の様子を、偶然通り掛かった土井どい(前野朋哉)が目撃して…。 翌日、穂刈は冴子の面倒を娘・喜美子(内田慈)に任せて練習に参加する。練習後、みどり(濱田マリ)はみんなの前で娘の大学合格を報告し、玲緒れお(瀧内公美)と藤谷ふじたに(渋川清彦)は電撃結婚を報告!思わぬ吉報にみんなが盛り上がっていると、ひょっこり冴子が現れる。喜美子が目を離した隙に外に出てしまったのだ。冴子は朝陽を見て「良明さん!」と目を輝かせる。かつては頻繁に玉響の練習に顔を出していた冴子は、朝陽のことを若き日の穂刈だと思い込んでいるようで…。

そんな冴子の介護に専念したい穂刈は退団を考えるが、喜美子から「お父さんがオケをやめても、お母さんは喜ばない」と言われてしまう。穂刈と同じ音大のピアノ科に通っていた冴子は、学生時代、よく穂刈の伴奏をしてくれていた。オーボエ奏者の夫を誇らしく思い支えてきた、冴子の中でその想いが生き続けていることを感じ、穂刈は冴子を老人ホームに入居させることに決める。ちょうど冴子の入居日にホームで音楽会が開かれるらしく、初音のファンだという施設長から1曲弾いてほしいと頼まれた初音は、みどりたちを誘ってカルテットでの出演を提案。

冴子の入居の準備が進んだある日、初音と朝陽は、穂刈家から不要品をリサイクルショップへ運ぶのを手伝う。朝陽は、不要品の中に古いラジカセを見つけ、穂刈に渡す。「全部手放す必要はないんじゃないですか」―――。ラジカセの中には、かつて穂刈と冴子が録音した『愛の挨拶』の練習テープが。冴子に伝えたいことがたくさんあったのに、伝えられなかった…と悔やむ穂刈の思いを知った初音は――。 入居当日、冴子は老人ホームまで来るが、中には入りたがらない。みんなが困っていると、冴子が「良明さん!」――冴子の視線の先には、朝陽の姿。「お待たせ。冴子さん、行きましょう」と朝陽が手を差し出すと、冴子は笑顔で朝陽の手を取り、素直にホームへ入って行く。

朝陽と冴子は仲良く手を繋いで音楽会の会場に着席。やがて演奏が始まると、冴子も楽しそうにステージを見つめる。そして最後のプログラム――初音たちの出番のはずだが、ステージに登場したのは、オーボエを手にしたタキシード姿の穂刈。初音が施設長に事情を説明し、急きょカルテットから穂刈のソロに変更してもらったのだ。穂刈は冴子が見つめる前で、冴子への感謝の気持ちを伝えると、「思い出せないことが増えたとしても、私が全部覚えています」――そう言ってオーボエを構える。演奏曲は、『愛の挨拶』。かつて2人が結婚式で一緒に演奏した曲だ。夫婦で過ごした日々に思いをはせながら、心を込めてメロディーを奏でる穂刈。すると冴子は朝陽の手を離し、自分の膝の上で指を動かし始める。それはまるで、穂刈のオーボエに合わせて伴奏しているかのように…。気付いた穂刈は万感の思いを胸に演奏を続ける。そんな穂刈のステージを見つめる朝陽の優しい笑顔に、初音は目を奪われて――。

夜、初音は蒼に自分の気持ちを伝える。「ごめん、私、好きな人がいる」。蒼は、明るく笑顔で部屋を出るが…。そんな蒼を奏奈かんな(恒松祐里)が明るくなぐさめる。 翌日、初音と三島のツーショット写真がデート現場としてネット記事に載ってしまう。ファミレスで会った日に撮られたのだ。朝陽に誤解されたくない初音は必死に言い訳をするが、朝陽は「僕には関係ありません」と涼しい顔。カチンときた初音は「でも私はよくないんですよ。私が好きなのは、あなたなので!」と告白してしまう…! そして本宮に玉響の情報を流していたのは、なんと土井だった…!土井は玉響が解散したら高階フィルに移籍することが決まっているらしく…。しかも本宮が「常葉マエストロも近々、高階フィルに来ますから」と言うと、藍子(原日出子)は笑顔で頷き―――。

朝陽が高階フィルに移籍!?初音の告白に朝陽の返事は…!?急展開の次回へ続く――!!

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