今回の授業復習

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3時限目 
3時限目の先生

武田鉄矢 先生

先生プロフィール


物語を読む力
あの名作には死のメッセージが隠されていた!?

 

死というものについての授業は、現代に必ず必要であると思い、この授業をしにきました。
教材に使うのは宮沢賢治の「風の又三郎」です。この物語はのどかな少年物語であるという解釈がされていると思いますが、今回はこの物語に死にまつわるメッセージが込められているという風に読んでいきます。宮沢賢治は、死者を一人も使わずに死に対する向き合い方を子供たちに提示したかった物語だったのではないでしょうか。

男の子は、危険な遊びをしたがります。その時は気づいていませんでしたが、男の子たちは風の又三郎と遊んでいたんだと思います。死に接近するゲームというのを体験しようとしますが「これ以上続けていたら死ぬ」となったとき、風の又三郎を自分たちの仲間から追い出して大人になっていくのではないでしょうか。


現代というのは、どうしても「生」の方に価値があると教えがちです。生と死の間は線を引けるものではありません。試しに2つの字をくっつけてみると、大地に根を張る樹木のように見えませんか。これを見ると、私たちの「生」は「死」に支えられているのだとわかります。

宮沢賢治が言いたかったのは「生」は絶えず「死」を基本にしているという事だったのではないでしょうか。

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