授業復習 ｜ 世界一受けたい授業

現在の日本では、質のいい幼児教育や保育を受けられるのは、
経済的に余裕のある教育熱心な子どもだけに限られてしまいます。

この状態が長く続くと教育格差に繋がっていくのではないかという懸念があり、
格差を無くして全ての子ども達が平等に教育・保育を受けられるようにするためには、国が全面的にバックアップする必要があるとも言われています。

5歳以下の幼児教育で一番大切なことは遊びです。
遊びの中で楽しく考える力を養うということが大切で、海外の幼児教育プログラムで
重視されています。

アメリカのTV番組「セサミストリート」は、
アメリカの教育省が支援して1969年から始まったものです。
番組に登場するパペット達が子どもに色んなことを教えていくという内容です。
バングラディシュ版やイスラエル版もあり、
男女の平等や宗教の違いがあっても仲良くするようにということを教えていたりします。

ドイツでは、2006年の学力テストで科学の成績が下がっていたことから、国と企業が
一緒に協力して資金を出し、子ども達が科学を好きになるように力を入れ始めました。

フィンランドでは子どものサポートだけではなく、
親のこともサポートする仕組みが整っています。

例えば仕事を探す時間や資格の勉強をしたいちょっとした時間、
自分の子どもを誰かに見ていて欲しいという人のために
事前に電話をしておくことで、資格を持った公園おばさんに預けておくことができます。

フィンランドは税金の非常に高い国ですが、教育にかかる親の負担が少ない国です。
大学は無料、小中学校では鉛筆やノート、教科書が無料で配られます。

それは良き納税者を育てるためです。

例えば、教育がしっかりしていないと十分な就職ができない人が増え、
雇用保険にお金がかかってしまいます。
きちんと仕事に就ければ、国にきちんと納税ができる。
こういうビジョンを持って教育している国はたくさんあります。

日本も国家の戦略目標としてそういったことを定めなければならないでしょう。
高齢化が進み、社会保障にも大変なお金がかかりますが、
限られたお金をどう使うかの中に教育も大事だという視点も必要でしょう。