STORY

#072021.11.28 放送

拘束される光莉(原菜乃華)の動画を見た凌介(西島秀俊)は、すぐさま警察に通報。サイバー捜査班と、一星(佐野勇斗)らプロキシマの一同がほぼ同時に動画解析を始める。その結果、動画撮影された場所として、ある廃墟が特定される。すぐさま凌介は、瑞穂(芳根京子)と一星とともに廃墟へ向かう。凌介たちが暗闇の中で光莉の姿を探していると――!?

勝手に動きすぎる凌介たちに、危険だから警察に任せるように告げる阿久津(渋川清彦)。しかし、手がかりは出てくるのに一向に進展しない状況に焦燥感と疲労を募らせる凌介は、一刻も早く真帆(宮沢りえ)たちを取り戻すために行動せずにはいられないと反論。その脳裏からは光莉の姿が離れずにいた……。 警察では、光莉の生存は濃厚だが、背景に飛び散っていた大量の血痕が本物の血液であれば、真帆と篤斗(小林優仁)はすでに死亡している可能性が高いという見方が出てくる。動画の送信元が判明し、阿久津がその場所に踏み込み――!

一方、瑞穂は、ぷろびん(柄本時生)の直撃を受ける。ぷろびんは「あんた、炊飯器旦那と不倫してんだろ!?」と、凌介と瑞穂がキス寸前にも見える隠し撮り画像を突き付ける。場所は会社の給湯室。社内の人間の誰かが凌介と瑞穂を陥れようとしていると知り、瑞穂はショックを受ける。

まもなく、凌介と瑞穂の不倫を告発するぷろびんの動画が公開され、瞬く間に拡散。凌介へのバッシングが激しくなるだけでなく、瑞穂もマスコミの標的になってしまう。
そんな中、自宅ポストに投函された嫌がらせのビラの中に、ある怪文書を見つける凌介。それは、冷凍遺体の箱に入っていた『お探しのものです』の文字に酷似していて――!?

以下ネタバレを含みます

光莉の監禁動画を解析した結果、音や瞳の中に映り込んだ窓から割り出された場所は、群馬県の山中にある廃墟。暗闇の中、捜索する凌介たち。阿久津ら警察も合流するが、結局光莉の姿も、動画の部屋の痕跡すら無かった…。

監禁動画の衝撃と捜索の不発で憔悴しきっている凌介を見かねた瑞穂は、家族との再会を信じ辛い時こそ笑えと、凌介の頬を上げ笑顔を作って励ます。しかし、その現場が何者かに盗撮され、ぷろびんによって暴露されたのだ。マスコミに追われて会社に出入りすることもままならなくなった瑞穂は、鼓太朗(坂東龍汰)に配送車で送り迎えをしてもらう。

一方、監禁動画の発信元のネットカフェに踏み込むと、そこにいたのは、光莉のストーカーの籾山(矢作マサル)だった。取調べでとぼけた態度を見せる籾山に、阿久津は、光莉の写真を突き付ける。それは、籾山が隠し撮りしたものだった。その中には、光莉が真帆、篤斗と合流するところを写したものもあり、とうとう観念した籾山。盗撮写真の件で脅され、頼まれるままデータを受け取りメールしただけだというのだ。籾山の証言によると、フードをかぶりマスクをした身長160㎝ほどの細身の女性とデータの受け渡しをしたという。確かに、その様子が監視カメラに映っていた。

瑞穂は、会社の前で待ち構える記者たちと直接対峙する。その様子を、ぷろびんが生配信。記者たちにもみくちゃにされる瑞穂を、凌介が体を張って助ける。彼は、自分が妻と子をいかに愛しているか、純粋な気持ちで捜索を手伝ってくれている瑞穂をこれ以上貶めないでほしいと訴える。頭を下げ、そのままうずくまって気を失ってしまう凌介――。

凌介は、藤井(片桐仁)と桜木(筧美和子)が勤める病院に運ばれ、腕の捻挫とストレスによる急性胃腸炎と診断される。そこへ林(深水元基)が訪れる。林は、騒ぎを大きくされると新居の建築工事が再開できないと、冷たい態度で告げる。その話を、瑞穂が立ち聞きしていた。

凌介は一星から、フリマアプリで篤斗が失踪時に着ていたのとよく似た服が出品されていることを知らされる。確かめるためにその服を買おうとしたその時、誰かに先に買われてしまう。篤斗の服に似た子供服を落札したのは、陽香(生駒里奈)だった。彼女は『私は全て知ってる。バラされたくなければ商品情報を消せ、誘拐犯。』と、出品者にメッセージを送る。出品者の名前は【keiju1008】。

凌介は、出品者が朋子(桜井ユキ)かもしれないと考え、朋子の家を訪ねて、出品写真に写りこんでいる部屋と一致するものはないかと探す。しかし、【keiju1008】と一致するものはなかった…。

一星は居酒屋で、同僚の馬場(高杉一穂)と飲んでいる林を見かけ、彼らの話に耳をそばだてる。酔った様子の林は、凌介の件を愚痴っている。そして、工事を中止させるために、凌介が真帆に生命保険をかけていたことを警察に知らせた事を告白する…!

凌介が見つけた、『それでも、探しますか?』というメッセージの怪文書。そこには、真帆が林と一緒にいる写真が添えられていた…!!なぜ、真帆が林と二人きりで会っているのか!? 激しく動揺する凌介。その時、インターホンが鳴り、何者かが訪れる――!