STORY

#182022.2.27 放送

瑞穂(芳根京子)から、姉が殺された過去があると知らされた凌介(西島秀俊)。瑞穂は凌介に協力していた訳を話し…。
篤斗(小林優仁)の病室に大きな段ボールを運んできた鼓太朗(坂東龍汰)。危険を察知した篤斗がナースコールを押そうとすると、その手を強く握って止め、箱を開ける…!はたして中身は…!?

SNSで一星(佐野勇斗)と陽香(生駒里奈)の高校時代の写真が拡散され、一星へのバッシングが高まる。光莉(原菜乃華)がいくら連絡しても、一星は音信不通だった。不安になった光莉は、すみれ(須藤理彩)の定食屋を訪ねるが、一星はちょうど出て行ったばかりだった。すみれは光莉に、一星から託された封筒を渡す。中身は凌介が書庫にしているトランクルームの鍵。それは、光莉がある目的で一星に取ってきて欲しいと頼んだものだった。

一方、団地の物陰には、相良家をじっと見つめる強羅(上島竜兵)の姿が。そこに現れた河村(田中哲司)は、強羅を牽制すると金を渡し、ある人物の調査を依頼して…。

真帆(宮沢りえ)を捜す手がかりを見つけようとホームビデオを見返すと、凌介も忘れていたバタコ(香里奈)と真帆の思いがけない関係が浮かび上がり…!?
ついに、バタコが篤斗を誘拐した理由が明らかに!
さらに、ある人物が真相を語り、逮捕される!!
そして突然、姿を消す仲間とは――!?

以下ネタバレを含みます

鼓太朗が篤斗の病室に届けた箱には、清明(桑名愛斗)が入っていた。清明は篤斗に謝り、母・朋子(桜井ユキ)のために“あの日のこと”は黙っていて欲しいと懇願する。事件当日、2人と朋子の間に、何があったのか…?

凌介のトランクルームの鍵を一星が持っていたのは、光莉に頼まれ盗んだからだった。光莉は、家出の当日、生活費を一星に払ってもらうのが申し訳ないと、凌介の蔵書を売って家出資金にしようと思いつく。一星に凌介の鞄の外ポケットから鍵を取ってきて欲しいと頼み、一星が実行したようだ。凌介がトランクルームを確認すると、大切な蔵書が売られていた。その行方を追跡すると意外な事実が発覚。凌介の本を古本屋に発送したのは、陽香だった!本が売られたのは11月。ストーカーの陽香が光莉を拉致するより、1か月以上前のことだった。いつから一星は、陽香とグルだったのか?問い詰めると、一星は吹っ切れたように、凌介を陥れる策略を仕組んだのはすべて自分だと告白する。

家出当日。陽香は、駅でわざと凌介に接触し、鞄の外ポケットから鍵を盗んだ。その様子をホームで撮影していたのは、一星だ。後にこの時の写真は、陽香によって“不倫疑惑写真”として流出し、亀田運輸の会見も大荒れとなる。事件発生の当日から、陽香は一星の指示で動いていたのだ。

陽香が、新居の建築現場に光莉のローファーを埋め、その情報をネットに流出。一星は、炎上に悩む凌介の前に登場し、手を差し伸べることで自分を信用させたという。陽香に光莉のスマホを預け、「たすけて」のメールを送らせた後、群馬のトンネルに置かせた。

光莉の監禁動画は、陽香がトランクルームを血だらけに装飾し、そこへ箱に入れた光莉を2人で運んで撮影した。その動画に音声や窓の画像を合成して、群馬の廃墟に偽装し、凌介たちや警察を誘導して翻弄。トランクルームの椅子を特定して、警察に報告したのも、わざと凌介に嫌疑を向けるためだった。

陽香が光莉を拉致して痛めつけたのも、一星の指示。刺激が欲しくなり、どんどん過激になっていったという。一星は、凌介の家で『かくれんぼ』のホームビデオを盗み、陽香がそのビデオから取った真帆の笑顔写真を新居に貼り、光莉の血をまいた。一星が陽香に捕まって監禁されていたのも、自作自演だった。一星は陽香を手足のように使いながら、凌介たちを翻弄していたのだ。

怒りに震える凌介が訳を聞くと、一星はゲームとして楽しんでいただけだと答える。最初は光莉を助けたい思いで偽装誘拐を計画したものの、自分の切るカードに世の中が反応して右往左往するのが面白くなっていった。「これから本当の勝負が始まるんですよ」と、不気味な予告をする一星。「真帆はどこだ!」と迫る凌介に、一星は何も答えない。まもなく、一星は逮捕される。

凌介は、光莉、篤斗とともに真帆を捜す決意をする。手がかりをつかむために3人がホームビデオを見返すと、真帆が光莉を出産した時の映像に赤ちゃんを抱くバタコが映っていた――!バタコは17年前、真帆と同じ日に同じ病院で圭樹を出産していたのだった。

阿久津(渋川清彦)と落合(吉田健悟)は、取調べでバタコに17年前の事実を突き付ける。それでもバタコは、篤斗が自分の子だと信じて疑わない。

バタコの息子・圭樹はサッカー教室で10番のエースナンバーを取ることを目標に頑張っていた。しかし、バタコは充(前野朋哉)の母・昭子から、勉強のためにサッカーを辞めさせるようにと命じられる。サッカーがやりたいという圭樹の意志を尊重するバタコ。だが、圭樹は、サッカー教室のスタメンテストを受けるために塾を抜け出し、その途中、彼は交通事故に遭って死んでしまった。姑に「人殺し」と責められるバタコ。激しいショックを受けた彼女は息子の死を受け入れられないまま、年月が流れる。

ある日、サッカー教室をながめていたバタコは、スタメンが発表されて10番をもらった篤斗を見かけた。嬉しそうにはしゃぐ篤斗の姿に、圭樹を重ねるバタコ。篤斗を迎えに来た真帆を見て、同じ日に出産した隣のベッドの女性だと気付き、完全な勘違いが始まる。

篤斗と圭樹は病院で取り違えられ、篤斗こそが自分の子なのだ、と。

凌介は鼓太朗から、清明に助けを求められたことを打ち明ける。駆けつけた鼓太朗に、清明は朋子が押入れのふすまを拭いている動画を見せた。ふすまには、赤い文字が書かれていたようで…。清明は鼓太朗に、篤斗と会わせてほしいと懇願。鼓太朗は、清明を段ボールに入れて篤斗の病室まで運んだのだ。

さらに、鼓太朗は凌介に、失踪当日に赤い傘を持った人物と歩く篤斗の映像を見せる。それは他社の配送車のドライブレコーダーで録画されたもので、赤い傘を持つ人物は、朋子だった…!凌介は、家に残してきた光莉と篤斗が朋子に襲われるのではないかと心配になる。その頃、相良家の鍵を使って、留守番をしていた光莉と篤斗の前に、2人組が現れ…!?

一方、河村は、強羅に依頼した情報から、街の裏路地にいる占い師に会いに行く。その占い師は、猫おばさん(平田敦子)だった。河村が、何年か前に瑞穂が来たことがあるかと尋ねると、猫おばさんは3年前の秋に、紹介者に連れられて2人で来たと答える。当時の台帳に記された、瑞穂の名前。その下には…『相良真帆』。

瑞穂は真帆と以前からの知り合いで、一緒に占いに来ていたのだ…!

しかし、瑞穂は昨夜から音信不通。姿を消したのか…!?