STORY

特別編2021.12.2623:00~23:55 放送

篤斗(小林優仁)の事情聴取の2日前。「至上の時」では、日野(迫田孝也)が予約客のために準備を進めていた。まもなくやってきたのは、キウンクエ蔵前というマンションの住人たち。以前、店を訪れた手塚夫妻に勧められ、ここで忘年会を開くことにしたらしい。メンバーは、久住譲(袴田吉彦)、シンイー(金澤美穂)、尾野幹葉(奈緒)、藤井淳史(片桐仁)、赤池美里(峯村リエ)。

にぎやかに盛り上がる彼らは、世間を騒がせている炊飯器失踪事件の話になる。尾野は、この事件をまったく知らないといい、美里が事件の経緯を説明。
一同は、事件について推理を始める。「実際のところ、どうなの?」と日野に尋ねる藤井は世間と同じように、凌介(西島秀俊)を疑っていた。ぷろびんチャンネルにすっかりハマっている美里も、陰謀論から凌介に疑念を持っている様子。真帆(宮沢りえ)と林(深水元基)が出会った同窓会に出席していた久住は、自分が2人の知人であると言いたくて仕方ない様子だが、なかなか言い出せない。

遅れてやってきた早苗(木村多江)と正志(阪田マサノブ)も話に加わり、警察官の正志は、凌介が逮捕寸前という噂が警視庁にも広がっていると言う。ますます凌介犯人説に傾いていくキウンクエ住人たちに対して、日野は「あいつは、真犯人なんかじゃないんです!」と否定。凌介がいかに家族を愛しているか、面白おかしく取り上げる報道や一般人からの嫌がらせに、いかに苦しめられてきたかを説明するが…。

そこへ、一連の騒動で顔が知られている瑞穂(芳根京子)と一星(佐野勇斗)が来店し、ザワつくキウンクエの一同。そんな中、満を持して、久住が真帆と林が出会った夜のことを話し始める。2人の関係は、朋子(桜井ユキ)の言うとおりだったのか…!?
果たして、凌介は篤斗の証言通り、本当に犯人なのかーー!?

以下ネタバレを含みます

久住の話から、真帆が林に騙されてホテルに連れ込まれたと知った瑞穂、一星、日野。朋子の言っていることは、本当だった。

キウンクエの住人たちは、真帆と林の不倫は事実なのかと日野を追及。日野は、口を滑らせて不倫を認めてしまう。

一同は、炊飯器失踪事件は、真帆との不倫に気付き復讐に燃える凌介と、凌介に疑惑を向け苦しめようとする林の、長い戦いなのだと推理。あきれる瑞穂たちだが、林が事件に関係していることは間違いないだろう。一星は、真帆が失踪当日に林と会っていたのではないかと考える。その日、真帆はパートが遅番だと凌介に嘘をついていた。真帆と林が共犯なら、林のアリバイは意味がなくなる…。

一方、凌介の二重人格説、双子説などを唱え始めるキウンクエ一同。そんな彼らに対して「相良凌介って人は、信じられないぐらいポンコツなんですよ!」と瑞穂。一星と日野も、凌介がいかに犯罪に手を染めるような人間ではないかを説き、真犯人は意外なところにいるかもしれないと主張。陽香(生駒里奈)、バタコ(香里奈)や彼女に殺された充(前野朋哉)など、確かに、凌介の周りには謎の多い人物だらけだ。

瑞穂、一星、日野は、どんなに怪しいところがあっても凌介を信じると宣言。キウンクエの住人たちも、3人が凌介を思う気持ちに胸を打たれる。一同は、炊飯器失踪事件の解決を願って乾杯する。

その2日後。阿久津(渋川清彦)と落合(吉田健悟)による篤斗の事情聴取が行われる。篤斗は、写真の中の凌介を指さして「パパが…ママを殺した…」と告げる。その脳裏には、男が女性を殺害するような光景と、誰かが囁く声が交錯していた…。