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【3問目】
秋のお彼岸を控えて、亡き夫との思い出の地を訪れた未亡人。皆さんは思い出の地を訪れた未亡人です。
陸奥を中心とした、思い出の地を訪ねながら、その懐かしい日々を思い出して、御位牌に向かって話し掛けてください。で、私が天国の夫になって『そうだねぇ。』なんて言いますから、さらに続けていただきたい。 |
| 歌 丸 |
おじいさん、あれが伊達政宗公の銅像ですよ。 |
| 圓 楽 |
そうだねぇ。 |
| 歌 丸 |
あんたは死ぬまで伊達をいたちいたちって読んでましたねぇ。 |
| 木久蔵 |
おじいさん、ここの旅館がおいしいホヤを食べた思い出の旅館ですよ。 |
| 圓 楽 |
そうだねぇ。 |
| 木久蔵 |
新婚ホヤホヤでしたねぇ。 |
| 小遊三 |
ほーらおじいさん、ここが若い時分おじいさんが泳いだ広瀬川ですよ。 |
| 圓 楽 |
そうだねぇ。 |
| 小遊三 |
おじいさんのフルチンの背泳ぎ、立派でしたよ。 |
| 好 楽 |
おじいさん、ここが鳴門のこけし屋、良く行きましたねぇ。 |
| 圓 楽 |
そうだねぇ。 |
| 好 楽 |
そのこけしでこの位牌作ったんですよねぇ。 |
| 楽太郎 |
おじいさんが一生懸命プロ野球が東北に来るように、色んな寺院を参拝して、参拝してようやく出来たフルキャストスタジアムですよ。 |
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| 圓 楽 |
そうだねぇ。 |
| 楽太郎 |
参拝どころか百敗しましたねぇ。 |
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| 好 楽 |
おじいさん、ここが初めて二人が会った東北線の車内ですよ。 |
| 圓 楽 |
そうだねぇ。 |
| 好 楽 |
あの頃私は車内の売り子、あなたは護送されて行く犯人でしたねぇ。 |
| たい平 |
おじいさん、おじいさんが若い時分に良く飲み明かした仙台一の歓楽街国分町ですよ。 |
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| 圓 楽 |
そうだねぇ。 |
| たい平 |
おじいさん良く声掛けられてましたねぇ。バカタレスケベシャチョウ、ナニシテルノヨアナタ!ハヤクウチノミセコナキャダメジャナイノバカナンダカラー。 |
| 圓 楽 |
そんなフィリピンじゃないよ。 |
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| 小遊三 |
へっへ、おじいさん。ここがおじいさんの死に方が不自然だってんで、しつこく調べてた仙台警察ですよ。 |
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| 圓 楽 |
そうだねぇ。 |
| 小遊三 |
おかげさまで時効になりました。 |
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| 木久蔵 |
おじいさん、遊覧船に乗ってる時、屋根の上でウミネコが鳴いてましたねぇ。 |
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| 圓 楽 |
そうだねぇ。 |
| 客 |
やあねぇ。 |
| 圓 楽 |
山田君持っていきなさい。 |
| 木久蔵 |
言わないで! |
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| 楽太郎 |
おじいさん、これが二人で手に手を取って渡った、広瀬川ですよ。 |
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| 圓 楽 |
そうだねぇ。 |
| 楽太郎 |
隣のババアが渡るのが三途の川なの。 |
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| 圓 楽 |
もう黙っちゃいられない、はい、歌丸さん。 |
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| 歌 丸 |
私は人情話でいくからね。おじいさん、あなたが前から見たがってた笑点が仙台に来ましたよ。 |
| 圓 楽 |
そうだねぇ。 |
| 歌 丸 |
あんた昔は司会やってましたよね。 |
| 圓 楽 |
縁起が良くないね、この問題は。 |
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