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【3問目】
長年連れ添った妻に昔のデートの話をして、「それ、あたしじゃありませんよ。」などと言われたこともあるかもしれませんね。そこで「笑点・老夫婦の会話」。皆さんはおじいさんになって「あの時は何々だったね。」などと言ってください。あたくしのおばあさんがね、『それ、あたしじゃありませんよ。』と嫌味たっぷりに言いますから、一言返して頂きたい。 |
| 円 楽 |
君は覚えているかい?あの白いブランコ。 |
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| 歌 丸 |
それ、あたしじゃありませんよ。 |
| 円 楽 |
落っこって頭打って、忘れたんじゃないかい? |
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| たい平 |
お前にはもうありったけのお金を貢いだね。 |
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| 歌 丸 |
そりゃ、あたしじゃありませんよ! |
| たい平 |
そりゃないよ、アニータ! |
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| 小遊三 |
お前とはよくそば屋で食い逃げしたなぁ。 |
| 歌 丸 |
それ、あたしじゃありませんよ。 |
| 小遊三 |
あぁ!あんとき追っかけてきた刑事はお前か! |
| 昇 太 |
お前と北海道の釧路でよくタンチョウヅル見たな。 |
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| 歌 丸 |
それ、あたしじゃありませんよ。 |
| 昇 太 |
あぁ、これはしつげんでした。 |
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| 好 楽 |
お前にはよくラブレターを書いたけど、一度も返事をくれなかったねぇ。 |
| 歌 丸 |
それ、あたしじゃありませんよ。 |
| 好 楽 |
お前の記憶もたよりないねぇ。 |
| 小遊三 |
お前とはよく差し向かいでご飯を食べたなぁ! |
| 歌 丸 |
それ、あたしじゃありませんよ。 |
| 小遊三 |
いや、そんなことはないよ。お前がご飯をよそう。あたしが受け取ろうとする。指と指が触れる。手と手が触る。ひょいと前を見ると… |
| 小遊三 |
お前じゃないなぁ! |
| 好 楽 |
なんだよ! |
| 歌 丸 |
山田君!二枚持って行きなさい! |
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| 木久扇 |
お前とはデートのときによくカニ料理を食べたなぁ! |
| 歌 丸 |
それ、あたしじゃありませんよ。 |
| 木久扇 |
そうかに? |
| 好 楽 |
こうやるのよ。こうやるの。 |
| 好 楽 |
お前とはよくカフェテリアでお茶を飲んだねぇ。 |
| 歌 丸 |
それ、あたしじゃありませんよ。 |
| 好 楽 |
あぁ、そうだ。あの時お前はジフテリアだったねぇ。 |
| 木久扇 |
うまい! |
| たい平 |
あんたとよく戦場を訪ねて写真旅行をしたねぇ! |
| 歌 丸 |
それ、あたしじゃありませんよ。 |
| たい平 |
これから、夫婦の、戦争です。 |
| 歌 丸 |
…木久ちゃん! |
| 木久扇 |
学生時代のデートはよく早慶戦を見に行ったねぇ! |
| 歌 丸 |
あぁ、そうけえ。 |
| 好 楽 |
…だいたいね。 |
| 歌 丸 |
昇太さん! |
| 昇 太 |
お前とはよく二人で漫才を見に行ったなぁ。 |
| 歌 丸 |
それ、あたしじゃありませんよ。 |
| 昇 太 |
なんだ、人がボケてるのにそんなツッコミ入れて。お前とはやってられんわ。どうもありがとうございましたー! |
| 歌 丸 |
一枚持って行きなさい! |
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| 円 楽 |
思い出すなぁ。あの鹿児島の錦江湾の見える丘の上で口づけをしたねぇ。 |
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| 歌 丸 |
それ、あたしじゃありませんよ。 |
| たい平 |
…それあたしですよ。 |
| 好 楽 |
あ!あー!白状した! |
| 円 楽 |
お前か! |
| たい平 |
三十年前です! |
| 歌 丸 |
山田君、たい平さんの一枚持っていきなさい。 |
| たい平 |
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| 木久扇 |
バレンタインデーの時、よく本命だと言ってチョコをくれたねぇ。 |
| 歌 丸 |
それ、あたしじゃありませんよ。 |
| 木久扇 |
なに?本命じゃねぇと!?野郎ども!このウスバカゲロウを叩っ斬れ! |
| 歌 丸 |
…山田君、木久ちゃんの二枚持って行きなさい。 |
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| 円 楽 |
確かお前とのきっかけは、あたしが電車の中でお前に席を譲ったことだったね。 |
| 歌 丸 |
それ、あたしじゃありませんよ。 |
| 円 楽 |
あんときからお前は老けてみえたんだ。 |
| 歌 丸 |
失礼だね! |
| 昇 太 |
いやぁ、お前と結婚して早五十年。今年が金婚式か。 |
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| 歌 丸 |
それ、あたしじゃありませんよ。 |
| 昇 太 |
じゃあお前だれなんだよ! |
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| 歌 丸 |
まぁまぁ、ご夫婦の会話というものはなければいけないものですけれど決して間違えないように会話をして頂きたいと思います。また来週お目にかかりましょう。どうもありがとうございました。 |
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