NEWS

ニュース/各地区代表情報

2021

12/26

【高校サッカー軌跡・福岡】福岡代表の過去成績は? 全国制覇3度の東福岡 筑陽学園は初出場・準優勝

第100回全国高校サッカー選手権は12月28日に開幕します。一回戦で、福岡代表の東福岡は29日に秋田商業(秋田)と対戦。歴代の福岡県代表は、全国でどんな戦いを繰り広げてきたのか。過去の成績を振り返ります。

■全国制覇3度の「赤い彗星」東福岡

歴代福岡県代表校の中で唯一、選手権で優勝しているのが東福岡です。過去に3度、選手権を制した「赤い彗星」は今大会で4度目の全国制覇を目指しています。

初めて選手権を優勝したのは76回大会です。帝京高校と対戦した決勝は高校サッカーの名場面として語り継がれる雪の決勝となりました。東福岡には本山雅志選手をはじめ手島和希選手、古賀誠史選手、金古聖司選手、宮原裕司選手、千代反田充選手など、のちにJリーグで活躍する選手たちが揃い、一方の帝京には中田浩二選手が主将としてチームをまとめ、10番・木島良輔選手が攻撃をけん引していました。

「黄金世代」と呼ばれた年代の頂点を決める一戦は帝京が1-1で迎えた後半、本山選手が右サイドからドリブルで崩し、最後は青柳選手がゴール。これが決勝点となり東福岡は史上初となる高校総体、全日本ユース、高校選手権の3冠を達成しました。

翌77回大会の決勝も連覇を狙う東福岡とリベンジに燃える帝京が決勝で激突しました。東福岡は前回大会で優勝を経験している金古選手、千代反田選手の強力CBが守備を統率、そして、宮原選手が攻撃のタクトを振り、決勝でもゴールを決め、2年生・山形恭平選手がハットトリックを達成し連覇に貢献しました。

3回目の優勝は94回大会。高校総体を制し、優勝候補として臨んだ東福岡は3回戦で高校総体の決勝で対戦した市立船橋(千葉)にPK戦で勝利すると、決勝では國學院久我山(東京)に埼玉スタジアムがどよめいたトリックFKからのゴールなど大量5得点を奪い勝利し、3度目の全国制覇を果たしました。東福岡3度の優勝、決勝の対戦校は全て東京代表という巡り合わせです。

■82回大会準優勝・筑陽学園

第82回大会に初出場した筑陽学園は2回戦で桐蔭学園(神奈川)に4-1で勝利すると、3回戦は丸岡(福井)と4-3の点の取り合いを制し準々決勝に進出します。準々決勝では岐阜工業(岐阜)に3-2で勝利すると、準決勝は鹿児島実業(鹿児島)との九州対決となりました。前半に筑陽学園が先制しますが、後半、鹿児島実業が同点に追いつきます。同点のまま延長戦に突入するかと思われた後半39分、ゴール前でFKを得た筑陽学園。キッカーはエースナンバー7を背負う桑原。右足から放たれたボールは美しい弧を描きゴールに吸い込まれました。これが決勝点となり初出場で決勝に駒を進めました。決勝は怪物・平山相太選手を擁する国見(長崎)と対戦し、6-0で敗れますが筑陽旋風を巻き起こしました。


■99回大会3回戦敗退・東福岡

今大会、福岡県代表で出場する東福岡は99回大会も全国出場しています。99回大会は1回戦で桐蔭学園(神奈川)、2回戦で作陽(岡山)に勝利し、3回戦で矢板中央(栃木)と対戦。高い攻撃力を誇る東福岡は17本のシュートを放つも大会No.1とも言われた矢板中央の堅い守備を崩すことができず、PK戦で敗れ、3回戦で敗退しました。今大会では「赤い彗星」のプライドを胸に4度目となる全国制覇を目指します。

※写真は76回大会、伝説の雪の決勝を制し初優勝を決めた東福岡サッカー部

(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/日本テレビ)
 

この記事を
シェアする
ニュース一覧にもどる