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2022

1/11

【高校サッカー戦記・茨城】10大会目の出場はベスト16 国立の夢は101回大会へ

青森県代表・青森山田の優勝で幕を閉じた第100回全国高校サッカー選手権。茨城県代表・鹿島学園は、3回戦で群馬県代表・前橋育英に1-2で敗れました。目標としていた13年ぶりのベスト4を逃すも、前回大会を上回るベスト16となった鹿島学園の今大会を振り返り未来を展望します。

■全国最後につかんだ選手権の切符

新型コロナウイルスによる県独自の非常事態宣言の影響で、夏場に部活動を行うことができず、全代表校の中でもっとも遅い12月に全国出場が決まった鹿島学園。活動中止の影響で「例年よりも完成度は高くない」と鈴木雅人監督も話す中、今年テーマに掲げたのが『全員攻撃・全員守備』でした。10大会目の出場となった今大会は、2回戦からの登場。初戦は香川県代表・高松商との対戦で、攻撃陣は2得点、守備は無失点と攻守両面がかみ合い、前回大会を上回る3回戦に進みました。

■96回大会王者に1点差の敗戦

3回戦の相手は、4大会前の王者・前橋育英。J内定選手が2人と「個」のクオリティーで上回る相手に対し、鹿島学園はまさに全員守備ともいえる粘り強い守備で前半を0-0で終えます。

迎えた後半、一瞬の隙を突かれクロスから先制点を許した鹿島学園でしたが、後半22分。ゴール前の混戦を林結人選手(2年)が抜け出しシュート。強豪相手に試合を振り出しに戻します。

その後はともに追加点を奪えずも、渕伸平主将は「ここでしっかり粘ってPKに持ち込めれば」と、PKでの戦いを見据えていた鹿島学園でしたが、後半終了間際でした。前橋育英に再び同じサイドを崩され、前橋育英に勝ち越し弾を許しました。

■100回大会の終わり、101回大会へ

1-2で敗れ、準々決勝進出はならなかった鹿島学園。渕主将は「悔しい思いでいっぱい。勝ちきる強さが自分達にはなくて前橋育英にはあった。(後輩には)試合だけではなく、日頃の練習から勝ち負けにこだわってやっていってほしい」と後輩に思いを託しました。

また、鈴木監督は引退する3年生に対し「サッカーを通じて、選手権を通じて成長してくれた。ここまで大変なスケジュールの中で頑張ってくれて感謝している」と話しました。そして、今後に関しては「(強豪校の)高い壁を越えるためには、今までの考えは当然ではないと思ってやっていきたい」と、さらなる変化を決意。監督・選手達は、それぞれの未来に向けスタジアムをあとにしました。

※写真は敗れた鹿島学園イレブン(写真:アフロスポーツ)

(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/日本テレビ)
 

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