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2021

12/16

【高校サッカー展望・千葉】全国へ帰ってきた東の横綱 流通経済大柏「目指すは日本一」

第100回全国高校サッカー選手権は12月28日に開幕。一回戦で、千葉代表の流通経済大柏は29日に和歌山代表の近大和歌山と激突します。11月14日に行われた千葉大会決勝を振り返り全国での戦いを展望します。

■流通経済大柏(3大会ぶり7回目)

千葉の決勝は、3大会連続24回目の全国出場を目指す市立船橋と3大会ぶり7回目の全国出場を目指す流通経済大柏の一戦。これで9年連続、決勝が同じカードとなり、改めてプレミアリーグ所属の2校が千葉の高校サッカーを牽引していることを表すものとなりました。

榎本監督体制になってポゼッションを重視してきた流通経済大柏が試合開始からボールを握る展開でしたが、前半28分、流通経済大柏のGKデューフエマニエル凛太朗選手(2年・U-17日本代表候補)のミスを突いた市立船橋FW郡司璃来選手(1年)がゴールを決め、市立船橋が先制に成功。

しかし前半35分、流通経済大柏が同点に追いつきます。大川佳風選手(2年・U-18日本代表候補)が蹴ったCKのこぼれ球をMF高足龍選手(3年)が右足一線。

そして、同点ゴールから2分後でした。ゴール前で巧みに相手をかわしたFW川畑優翔選手(3年・U-18日本代表候補)のパスが一旦は相手に阻まれるも、DF西岡亮哉選手(3年)がこぼれ球を拾いクロスをいれます。逆サイドに待っていたのは、またしても高足選手でした。グラウンダーのクロスを右足でうまく合わせ逆転。

高足選手は「2ゴールとも練習でやってきた形通り、今までで一番うれしかった」と語りました。榎本雅大監督は高足選手を「ここぞの場面でやってくれる」と評します。まさしく大舞台で値千金の2ゴールという勝負強さを見せつけました。

後半も攻め続けた流通経済大柏。市立船橋に反撃の機会を与えず、そのまま2-1で試合終了。流通経済大柏が3年ぶりに全国への切符を手にしました。

試合後、榎本監督は「切磋琢磨してきた絶対負けたくない相手に対し、全国に行きたいという気持ちや努力してきたものすべてがプレーに出ていた」と振り返りました。

また、キャプテンの渋谷諒太選手は「ついてきてくれた仲間に感謝したい」と語り、試合後のロッカールームでは「目指すのはあくまで日本一。ここで一喜一憂せずに明日から頑張ろう」と仲間に告げたといいます。彼らの日本一への戦いはすでに始まっています。

【近年の千葉代表の成績】
関川郁万(現・J1鹿島)らを擁した流通経済大柏が96・97回大会で準優勝。昨年99回大会では市立船橋がベスト8に進出。第90回の市立船橋を最後に千葉県勢の全国制覇は遠のいている。

(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/千葉テレビ放送)
 

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