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2021

12/15

【高校サッカー展望・山形】羽黒、県勢15大会ぶり初戦突破へ「山形の歴史変える」

12月28日に開幕する第100回全国高校サッカー選手権大会。山形代表の羽黒高校は、29日に行われる一回戦で、岡山代表の岡山学芸館と対戦します。

10月31日に行われた山形大会決勝を振り返り、全国での戦いを展望します。

■羽黒(3大会ぶり8回目)

山形大会決勝は、7大会ぶり2回目の全国出場を目指す東海大山形(準決勝まで4試合24得点3失点)と3大会ぶり8回目の出場を目指す羽黒(準決勝まで4試合18得点無失点)の一戦となりました。

ボールを大事に、伝統のポゼッションサッカーでリズムを作りたい羽黒ですが、前半は、東海大山形の半澤大地選手(3年)らを中心としたサイド攻撃に苦しみ、やや押し込まれる時間が続きます。

互いに決定機がなく、スコアレスで折り返すかと思われた前半終了間際、羽黒のワントップ吉波胤希選手(3年)の右サイドからのクロスのこぼれ球を小玉翔太選手(3年)がゴール前で押し込み、1点を先制。1-0で前半を折り返します。

後半は、今年のインターハイを制した東海大山形が猛攻を仕掛けます。キャプテンの小野武人選手(3年)をボランチからトップへ上げて攻撃の圧を高めると、須貝秋良選手(2年)や芳賀隼斗選手(3年)ら交代選手を次々に投入して羽黒ゴールへ迫ります。

しかし、準決勝での負傷交代から復活した羽黒の正ゴールキーパー渡邉賢斗選手(3年)の好セーブにも阻まれ、得点を奪うことができません。羽黒が虎の子の1点を守り切り、1-0で試合終了。全国大会進出を決めました。

試合後、本街直樹監督は「(サイド攻撃が強力という)東海大山形の特徴は分かっていたので、サイドバックとサイドハーフの選手が連係してバランスを取りながらプレーできていた」と、サイドの攻防における選手の健闘を勝因に挙げていました。

無失点の守備陣を牽引したキャプテンの岩村光晟選手(3年)は「山形県勢はここ14大会連続で全国大会での勝利がない。自分たちが勝って山形の歴史を変えたい」と意気込みました。

【近年の山形県代表の成績】
66回大会の日大山形、81回大会の山形中央、83回大会の羽黒がベスト16で、県内最高成績。近年は、85回大会で羽黒が1回戦に勝利して以降、14大会連続で勝利から遠ざかっている。

※写真は決勝ゴールを決めた小玉翔太選手(3年)

(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/山形放送)
 

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