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2021

12/21

【高校サッカー注目・石川】伝統のサイド攻撃に磨きをかける星稜 ハイプレスと2つの翼

第100回全国高校サッカー選手権は12月28日に開幕。石川代表の星稜は29日に高川学園(山口)と1回戦で対戦します。星稜の注目選手たちとチームの特長を紹介します。

■ハイプレスと強力なサイド攻撃

星稜は地区大会を通して4試合25得点2失点。前線からのハイプレスでボールを奪い、伝統のサイド攻撃で試合を進めます。そんな両サイドの「翼」とも言えるのが、右サイドの戸川期雄選手(3年)と左サイドの前田一勇選手(3年)です。共に50メートル5秒9のスピードとアップダウンを繰り返すスタミナを持ち合わせており、互いが口を揃えて「ボールを持ったらまず逆サイドを見る」と話すほどの信頼関係。

決勝でも戸川選手のアーリークロスから前田選手がゴール前に走り込んでチャンスを迎えるなど、サイドの「翼」が担う役割は星稜最大の武器です。戸川選手は「星稜のサイドを務めるには全国トップのサイドじゃなきゃダメ。極めてきたものを出したい」とコメント。河合伸幸監督も「俊敏な戸川と加速力の前田。どれだけ自分たちの形を作れるかがポイント」と期待を込めています。

■見えてきた日本一の輪郭

100回大会を迎えるにあたり選手たちの合言葉になっているのが「日本一、圧倒」です。走り込みでも「日本一!圧倒するぞ!」と声を出し、球際の強度やポジショニングなどすべての面で相手を上回れるように意識してきました。前田選手は「相手に前へ蹴らせないくらいのプレースピードで行かないといけない」と気合十分。河合監督は「大事なのは毎日の練習で目標を語れるだけの事をやれているか。選手権は見えない力が湧いてくる場所。夏にうっすら見えた目標が今ははっきり見えてきているのかもしれない」と話します。

前回大会2対0から追いつかれ、PKの末敗れた悔しさを糧に挑むゴールキーパーの山内友登選手(3年)は「あの悔しさがあるから苦しい時間でも耐える局面で打ち勝つ意識が芽生えた。必ず日本一になる」と意気込み、キャプテンの中村実月選手(3年)は「攻撃ではロングスロー、セットプレーの質を上げていく事も大切。守備ではチャレンジ&フォローを心掛けたい」と語りました。

※写真は左:前田一勇選手(3年) 右:戸川期雄選手(3年)

(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/テレビ金沢)
 

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