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2021

12/26

【高校サッカー軌跡・石川】石川県代表の過去成績 星稜が築く石川の歴史

12月28日に開幕する第100回全国高校サッカー選手権。一回戦で、石川県代表の星稜は29日に高川学園(山口)と対戦します。歴代の石川県代表は、選手権でどんな戦いを繰り広げてきたのか。過去の成績を振り返ります。

■星稜が引っ張る石川県の高校サッカー

78回大会から17連覇を果たし、石川県で圧倒的な力を示してきた星稜。初めて全国の舞台に立った53回大会、全国初勝利は2度目の出場となった56回大会でした。そこからここまで全国で挙げた勝利数は38。前任の河崎護前監督が作り上げた伝統のサイド攻撃を武器に、83回大会には本田圭佑選手を擁して初めて準決勝に進出。しかし市立船橋にPK戦の末に敗れ、悲願の優勝を果たすことはできませんでした。

■最後の国立で“涙” 新たな聖地で“うれし涙”

近年、サイド攻撃に加え前線からのハイプレスも取り入れた星稜は、さらに安定した成績を収めるようになりました。聖地・国立競技場の改修を前に迎えた92回大会では初めての決勝で富山第一と激突。北陸初の優勝旗をかけた戦いは星稜が終始リードしていましたが、後半終了間際にPKで同点にされると、延長戦で逆転を許し惜しくも準優勝。

93回大会では交通事故で大会での指揮がとれなくなった河崎監督の代わりに、木原力斗コーチが監督代行を務めることに。初戦で鹿児島城西にPK戦の末に勝利すると、米子北、履正社、日大藤沢を退けた星稜は新たな聖地、埼玉スタジアム2○○2で行われた決勝で前橋育英と対戦しました。

前半11分に前川優太選手のPKで星稜が先制しますが、後半8分、10分に立て続けに失点。しかし後半19分に原田亘選手のヘディングで追いつくと、延長前半5分には92回大会決勝でも得点を挙げていた森山泰希選手の左足で勝ち越しに成功します。延長後半には再び森山選手が今度は右足で試合を決定づける豪快なゴールを決め、星稜は25回目の出場で全国初優勝。

この様子をテレビで見ていた小学6年生が今の高校3年生たち。戸川期雄選手(3年)は「テレビに釘付けになっていました。この試合を見て星稜でサッカーをすることを決めたんです」と語り、キャプテンの中村実月選手(3年)は「戦う熱量は練習から意識しているので、今度は自分たちが日本一になりたい」と意気込んでいました。

※写真は本田圭佑選手

(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/テレビ金沢)
 

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