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2021

12/11

【高校サッカー展望・福岡】赤い彗星 東福岡「粘り強く、決して下を向かない」

第100回全国高校サッカー選手権は12月28日に開幕します。福岡代表の東福岡は、29日の一回戦で秋田商業(秋田)と対戦します。11月14日に行われた決勝を振り返り、全国での戦いを展望します。

■粘り強い東福岡(2大会連続22回目)

福岡大会決勝は、初出場を目指す飯塚(準決勝まで3試合4得点1失点)と、2大会連続22回目の出場を目指す東福岡(準決勝まで3試合10得点3失点)の一戦となりました。

試合は前半の立ち上がりから動きます。前半8分、ロングスローの流れから敵陣ペナルティエリア内で混戦となり、最後は東福岡・篠田純之助(3年)がオーバーヘッドキック。豪快なシュートがゴールネットを揺らし、東福岡が先制します。

追いかける飯塚は、ボールをつなぎ崩していくスタイルで東福岡ゴールに迫ります。すると、途中出場の飯塚・村井天(2年)が後半29分、右サイドからボールを受けニアサイドにシュート。これが同点弾となり、試合を振り出しに戻します。

試合は80分で決着がつかず、1-1で延長戦に突入。接戦の試合は延長前半6分に再び動きます。東福岡のスーパーサブ・大渕来珠(3年)がゴール前のこぼれ球を左足でトラップ、冷静にコースを狙ったグラウンダーのシュート。これが全国出場を決める決勝ゴールとなり、東福岡が2大会連続で全国への切符を手にしました。

試合後、森重潤也監督は「試合終了の笛が鳴るまであきらめず、下を向かずに戦った試合だった。全国大会もこの県予選と同じように粘り強く戦い、東福岡のサッカーを1分でも長くできるようにしたい」と話しました。

3試合連続でゴールを決め、準決勝と決勝は決勝弾を放った大渕選手は「シュートを意識してピッチに入った。自分の得点でチームが勝てて良かった」と話し、全国の舞台では「15ゴールを決めて得点王になりたい」と、1大会最多10得点の日本代表FW大迫勇也超えの大きな目標を話しました。

東福岡は3試合連続の延長戦(準々決勝はPK戦まで突入)を勝ちきった勝負強さで全国大会4度目となる頂点を目指します。

【東福岡高校の全国大会の成績】
76回77回大会で全国連覇。94回大会でも優勝。過去3度の全国優勝を成し遂げています。

(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/福岡放送)
 

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