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2021

12/22

【高校サッカー注目・宮城】「ハイプレス」で悲願の初優勝めざす仙台育英 東京出身「兄弟」で挑む全国の舞台

第100回全国高校サッカー選手権は12月28日に開幕します。宮城代表・仙台育英は31日の大みそかに、第89回大会覇者の滝川第二(兵庫)と激突。仙台育英の注目選手たちとチームの特長を紹介します。

■運動量のあるハイプレスが武器 今年の3年生の「経験値」に期待

仙台育英は5年連続36回目の選手権の舞台に立ちます。その持ち味は、ハイプレス。運動量のある堅い守備を徹底し、そこから速攻を仕掛けます。キャプテン島野怜選手(3年)、エースストライカーの佐藤遼選手(3年)、明石海月選手(3年)らを中心に、試合の流れの中からも得点できる強力な攻撃力も武器です。県大会4試合を17得点3失点で勝ち上がってきました。

今年の3年生は、下級生の時からチームの中心選手の一人として全国の舞台を経験した選手が多くいることも特徴です。城福敬監督も「1年生の時のルーキーリーグで全国3位に入った期待の代。前回、前々回と選手権を経験した選手がいるのも大きい」とコメントしました。

キャプテンの島野選手は、1年生の時から選手権に出場。前回大会2回戦の宮崎日本大学高校(宮崎)との試合ではハットトリックを達成しました。島野選手は「今大会は、守備の面でも攻撃の面でも勝利に貢献したい。去年、一昨年の先輩の分も決勝に行って優勝したい」と今大会の意気込みを口にしています。前々回大会は30大会ぶりにベスト8に躍進した仙台育英。今大会は過去最高のベスト4を超える全国優勝をめざします。

■兄弟で初の全国の舞台へ

聖和学園との県大会決勝で2ゴールをあげた佐藤遼選手(3年)と佐藤裕選手(1年)は、兄弟。東京出身の佐藤兄弟は全国の舞台に立ちたいと仙台育英へ進学しました。

弟の裕選手は「兄とは小学生からずっと同じサッカーチーム。仙台育英に進んだのは兄の影響が大きい」と尊敬の言葉を口にします。弟の裕選手の背番号「15」は、兄が1年生の時に背負っていた番号。弟の裕選手は「兄と一緒に試合に出て得点を決めたい」と意気込みます。

兄の遼選手も「選手権で弟の裕と一緒に試合に出られればうれしい。親や家族、これまで支えてくれた人に見てもらえるようなプレーをしたい」とコメント。

兄弟そろっての夢舞台へ――仙台育英対滝川第二(兵庫)の試合は、12月31日(金)に行われます。

写真は左:弟・佐藤裕選手(1年)、右:兄・佐藤遼選手(3年)

(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/ミヤギテレビ)
 

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