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2021

12/12

【高校サッカー展望・沖縄】西原「怪我したエースの分まで躍動」31年ぶりの夢舞台

第100回全国高校サッカー選手権は12月28日に開幕します。31大会ぶりに出場する沖縄県代表の西原高校は29日の1回戦で桐光学園(神奈川)と対戦します。11月13日に行われた沖縄県予選の決勝を振り返り、全国での戦いを展望します。

■沖縄決勝のカード

記念すべき100回大会の切符をかけた決勝で対戦したのは、前回大会準優勝校の西原(準決勝まで4試合30得点6失点)と夏の県総体で準優勝した宜野湾(準決勝まで4試合29得点3失点)。実力校同士の対戦となりました。

■「背番号9のユニホーム」を手に記念撮影

試合前の記念撮影の時、西原の選手の手には背番号9のユニホームが握られていました。

実は1週間前の準決勝で、チームの攻撃の柱である9番・八幡華修選手が右ひざの前十字じん帯を断裂。八幡選手の決勝出場は叶いませんでした。

西原の玉城俊輔主将は「怪我で離脱した八幡の分まで、チーム一丸となって優勝し全国で戦う」と気合を入れてピッチに立ちました。

■仲間の想いを背負い決勝に挑んだ西原イレブン

西原は前線から積極的にプレッシャーをかけボールを奪うハイプレスサッカーで序盤から主導権を握り、前半19分にセンターバックの重田統哉選手(3年)が敵陣でボールを奪いドリブルで持ち込み先制ゴール。前半38分には比嘉亮介選手(3年)が追加点をあげリードを広げます。

後半はゴールキーパーの仲村太希選手を中心にゴールを死守し、西原が2対0で31大会ぶり4回目の栄冠を手にしました。

試合後、ベンチ横で試合を見ていた八幡選手は「自分がでられない分まで仲間が躍動してくれてうれしい」と笑顔を見せ、先制点をあげた重田選手は「八幡の想いを背負って戦えた、全国では西原らしいハイプレスサッカーで学校初の1勝を狙う」と話しました。

【全国選手権での沖縄県代表の成績】
73回大会で那覇西高校がベスト8に入って以降、四半世紀以上ベスト8の壁を越えられていません。直近7大会は2回戦を突破出来ていません。

※写真は写真撮影で背番号9のユニホームをもつ選手とピッチの外で見つめる八幡華修選手(右)

(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/沖縄テレビ放送)
 

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