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2022

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【高校サッカー戦記・宮崎】宮崎日大、悔しい敗戦の経験を未来へ繋ぐ

第100回全国高校サッカー選手権。12月31日に行われた初戦で富山第一(富山)を1-0で下し、全国初勝利を挙げた宮崎日大は、3回戦で静岡学園(静岡)と対戦し0-8で敗れました。その試合の振り返りと、宮崎日大の未来を展望します。

攻撃的なサッカーを掲げる宮崎日大と全国屈指のテクニック集団、静岡学園の一戦は、前半9分に11番川谷凪選手がゴールを決め静岡学園が先制します。その3分後の前半12分には静岡学園の19番松永颯汰選手のゴールが決まり2点差に。その後も静岡学園の攻撃陣の猛攻は止まらず、宮崎日大は前半だけで0-6と大量リードを許します。

後半も宮崎日大は失点のリスクを負ってラインを高く設定。前線から積極的に守備に行き、DFラインからボールを繋ぐなど、1年間磨き上げてきた攻撃的なスタイルで、なんとか1点を取りに行こうと必死に食らいつきます。

しかし、静岡学園は圧倒的な攻撃力だけではなく、素早い攻守の切り替えと豊富な運動量に裏打ちされた堅い守備も光り、宮崎日大はなかなかボールを持たせてもらえません。後半は30分まで相手の猛攻を何とかしのいだ宮崎日大でしたが、後半32分、後半39分に追加点を許し0-8に。そのまま試合終了を迎え、宮崎日大は悔しい3回戦敗退となりました。

試合後、宮崎日大の朝倉大志監督は「静岡学園が手強いのは分かっていたが、想像の2倍3倍の実力だった。技術はもちろんだが、特に奪った後のプレッシャーが速かった。奪っても奪われる、やりたいサッカーをさせてもらえない。今後に向けて非常に勉強になった」と話しました。

3回戦敗退となりましたが、宮崎日大にとっては全国初勝利を手にした歴史的な大会でもありました。朝倉監督は「大会を通して、勝って得たこと、負けて得たことがある。何よりもプレーの基準が高くなったことが大きな財産。スタッフも含めて学びの多い大会となった」と振り返りました。

一方、キャプテンの羽間友基選手は宮崎日大が更にレベルアップをするために、「日頃から全国を見据えて練習をしていかないと通用しない。トレーニングだけではなく、準備、後片付けなども含め、細かいところから意識していかないといけない」と厳しい口調で語りました。

最後に宮崎日大の未来について朝倉監督は、「今日の静岡学園のようなチームと対等に戦えるチームにならなければいけない。5年、10年後に強豪校相手に互角に戦えれば、今日の大敗も意味のあるものになる。今大会たくさんの選手がピッチに立つことが出来た。2年生以下の選手はこの経験を後輩たちにどんどん伝えてもらいたい」と今大会の経験を糧に更なる飛躍を誓いました。

(取材・文:高校サッカー選手権民放43社 / 宮崎放送)
 

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